日産は全てのハイブリッドをe-Powerに置き換えるのか?

日産は全てのハイブリッドをe-Powerに置き換えることを決めた、みたいな噂がありますが、まずないと思います。

というのは、ノートとセレナでe-Powerは問題ないとなっても、スカイラインやフーガなどのセダンは難しいのでは?と考えています。バッテリーをどこに置くのか問題が生じるから。

セレナの場合、8人乗りがなくなりe-Powerでは7人乗りのみの設定で、シートのすぐ下までバッテリーを配置した関係で足元は狭くなっているようです。
室内空間の広いワンボックスと比べ狭いセダンでは致命的です。ましてや高級セダンの後部座席を犠牲には出来ないでしょう。
エンジンが小さくなる分、ボンネットに入れることは出来るかもしれませんが、発電機もバッテリーも全て収めることは難しいでしょう。出来たとしてもフロントヘビーで前後重量バランスが悪くなると思います。
ただ、ドライブシャフトが不要になると思うので(配線がどのくらいの太さになるのかもありますが)スペースはあるのかも。

またセレナe-Powerでは遮音材を増やしていますが、スカイラインやフーガならば車の性質上同じように、もしくは更に増やすことが想像できます。遮音性能は基本的に重い方が有利です。遮音材で車重が重くなり燃費がそれほど向上しないならe-Powerにする意味は?となりかねません。

燃費が同じでもモーターによる発進時からの高トルクは魅力ではあります。でもそれなら面倒な、複雑なことをせずにEVにしてしまう方が、と思います。

なので、高級セダンにはe-Powerは導入せずに48Vのマイルドハイブリッドを導入するのでは?と考えています。
48Vマイルドハイブリッドはドイツ勢が導入をすすめていますが、ドイツの高級セダンに対しモーターのみで動くe-Powerの高級セダンは訴求力はありそうですが、テスラやポルシェのミッションEと比べられては藪蛇というか、どうしても見劣りするでしょう。

高級セダンというパッケージング、ジャンルの中でe-Powerが出来ることは少ないように思います。ノートやセレナの間を埋めるCセグメントのハッチバックがあればe-Powerにピッタリでは?と思いますが、そこにはリーフがあるので。

次のe-Powerはエクストレイルと言われていますが、FFのみになるのか、e-4WD
、E-Four方式があるか、まさかのエンジン直結で4WDがあるか、気になるところですが、高級セダンは現状では難しいのでは?と考えています。