豊田章男、スバルの展示に不満か

ジャパンモビリティショーに関連して、日本自動車工業会の会長として豊田章男がメディアとの会見と質疑応答の文字起こしをメディア2社が記事にしています。

1つはcar watchで、もう1つはベストカーです。
2つのメディアの記事で結構違うものだなと思った箇所があるので引用します。

まずはcar watch

──記事を朝からいろいろ掲載していますが、マツダのロータリースポーツ(「アイコニック SP」)はものすごい反応でした。
豊田章男会長:そういう意味では、スバルに水平対向の新しいのがということはどう思っているの?
──飛行機(「SUBARU AIR MOBILITY Concept」)ありました。
豊田章男会長:中島飛行機だしね。

car.watch.impress.co.jp


この部分がベストカーになると

記者/うちのサイトで(初日の段階で)一番人気はマツダロータリーエンジンを搭載したコンセプトカー(「アイコニックSP」)でした。「そういうクルマをもっと」ということですよね。
豊田会長/そうそう。スバルさんも水平対向エンジン車を出してほしかった(笑)。
記者/飛行機が出てましたよ。
豊田会長/ああそうか、飛行機がありましたね!

bestcarweb.jp


car watchの方が意味が取りにくい部分があり、car watchの方が手を入れていないオリジナルに近い状態なのかなと思いました。

ベストカー豊田章男に名指しで文句を言われることもあるくらい、ある意味で関係が良さそうなメディアですから、ベストカーは色々と丸めて記事にしているのかもしれません。

それはともかく、こうして2つを読みくらべてみるとスバルに対しては不満があるように思えます。
今回のスバルは市販前提のコンセプトカー、VIZIVがありませんでした。
代わりに、意図がよくわからないコンセプトカーだけです。

スバルは水平対向エンジンという特徴の強いエンジンにこだわってきたのだから、そのこだわりを見せて欲しいと思うのは当然の感想でしょう。
でも、もしかしたら、展示しなかっただけで水平対向エンジンを残すための製品の存在を知っていて、どうしてアレを展示しなかったのか、という豊田章男会長の不満が出た文字起こしなのかもしれません。

それは妄想が過ぎると思いますが、エンジンが一方的に悪者にされる状況にスバルも抗って欲しいという気持ちから、こういう応答になったのかなと思われます。