インプレッサとXV、どちらを選ぶかが問題だ

インプレッサとXVはいわゆる兄弟車です。外装も内装も似ていますが、車の性格が少し異なります。XVはSUVにジャンル分けされるもの。SUVのXVもオーソドックスなインプレッサもどちらもいいなぁという方もいると思うので、違いをまとめてみました。

維持費に差はあるか?

結論から言えば、XVの方がインプレッサよりも維持費は高くなるかもしれません。しかし、ほんの僅かでしょう。
維持費には任意保険、税金、ガソリン代、修理費用などがあります。インプレッサとXVで任意保険と税金は同じでしょう。ガソリン代と修理費用で差が出る可能性はあるでしょうか?

どちらもレギュラーガソリンの指定で差はありません。XVの方がインプレッサよりも50kg程度重く、燃費はグレードにもよりますが、インプレッサの方がリッターあたり1~2km程度よくなっていますが、実燃費ではそれほど差はないでしょう。というわけで、ガソリン代は差がほとんどないと思われます。

修理費用についてはシャーシを共用しているため部品も共用され、基本的には差はほとんどないと思われます。

消耗品であるタイヤですが、インプレッサとXVはちょっと違います。ホイールサイズはインプレッサがグレードにより16インチから18インチで、XVは17インチから18インチとなっていて、ほぼ同じ。タイヤはインプレッサの17インチが205/50R17でXVの17インチは225/60R17と外径や扁平率が異なります。外径は7センチくらいXVの方が大きいのですが、タイヤの値段はそれほど差はないので、タイヤを交換してもインプレッサとXVでそれほど差はなさそうです。

このように考えるとインプレッサとXVで維持はXVの方がちょっとかかるかもしれませんが、大きな差はないと言えます。

差は見た目と走破性

XVの方が全幅、全長、全高といずれも少しだけ大きくなっています。運転のしやすさはそれほどかわらないと思いますが、全高の1550mmはタワーパーキングの高さ指定にギリギリ、ルーフレールを取り付けると1550mmを越すのでタワーパーキングに入らない可能性があります。マンションの場合は契約しているパレットによって高さ制限が異なりますが、注意が必要です。

インプレッサと比べるとXVの方がカラーリングの選択肢が多く、特徴的なものが選べます。好みのカラーリングがXVだけにあるのであればXVになりそうです。

XVは最低地上高が200mmと高くX-MODEと呼ぶ悪路での走破性を高める機能があります。未舗装路を走る事はほとんどないと思いますが、除雪されていないガタガタの雪道がよくあるのであればXVの方が安心出来そうです。インプレッサでも走破性は十分だと思いますが、最低地上高が高い分、XVの方がいわゆる亀にならなくて済むこともあるでしょう。

タンク容量はインプレッサが50リットル、XVは63リットルとここだけ大きく違います。給油が限られる高速道路をよく走る方は燃費の差を考慮してもXVの方が安心出来ます。

価格差は?

これまでXVはハイブリッドが用意されていましたが、新型はインプレッサもXVもハイブリッドはありません。いずれテコ入れでハイブリッドが追加されるのかもしれません。

装備もほとんど変わらずアイサイトのバージョンも同じ。そんなこともあり価格差はそれほどありません。インプレッサとXVの価格差は同程度のグレードを選べば10万円程度XVの方が高くなっています。ただ、インプレッサは2WDが選べるので、2WDで構わないのであればインプレッサの方が30万円くらい安くなります。

雪が降らない、ほとんど心配のない地域であれば2WDが選択できるインプレッサは魅力的です。

まとめ

インプレッサの優位点はまず第一に車両価格。2WDを選べばXVよりも30万円程度安くなります。アイサイトを含めて安全装備はほとんどが標準装備ですので、この価格差は魅力があります。ただし、維持費はXVとそれほどかわりません。

一方XVはカラーリング、走破性、タンク容量でインプレッサを上回ります。ただし全高が1550mmと高いので、ハイルーフ車を制限している一部の駐車場が使えない可能性があります。

雑誌などの試乗レビューを見ると新しいXVの評価が高い気はしますが、記事は参考にならないこともあるので、最後は実際に試乗して決めるのがいいと思います。