フォレスターフルモデルチェンジの謎

新型フォレスターがニューヨーク国際モーターショーで発表されました。フォレスターはアメリカ市場でスバルが最も売っている車(ちなみに、その次はアウトバック)。アメリカで売れているSUVランキングにも入る、スバルにとってはいわゆるドル箱です。

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サイズは変わらずに排気量を増やし、日本では売りにくい2リッターはなし。どうしてでしょうか?

フルモデルチェンジっぽくない謎

今回のフルモデルチェンジではサイズはそれほど大きくならず、エンジンはNAの2.5リッターのみに。また外観は現行を踏襲していることが話題です。外観がそれほど変わらないことからFMCはフルマイナーチェンジなんて揶揄もありますが、現行がアメリカで売れているので売れている要素は出来るだけそのままにしておきたい、というところでしょうか。

国内導入時は2リッターもあるかも

日本国内市場を見ると2リッターから2.5リッターになると税金が高くなるので、ディーラーは売りにくいでしょうが、レガシィから2リッターがなくなった際にそれほど売上が落ちなかったのかもしれず、それを踏まえ問題なしと判断した可能性があります。
ただ、フォレスターは2リッターのマイルドハイブリッドを投入といわれます。マイルドハイブリッドなのでトヨタのTHSを利用したものとは別ですが、日本での販売開始には間に合うという予想もあり、新型は2.5リッターしか選べないというわけではないかも。

SUVの流行は全高低めになる?

先日レクサスが同ブランドSUVでは最小となる、UXを発表しました。UXはSUV風の見た目ですが全高は1550mm以下になっています。1550mm以下になると立体駐車場に停めることが出来ます。1550mm以下に収めるのはレクサスだけでなく、BMWメルセデスも同じでUXと同程度の大きさのモデルは1550mm以下に収めています。

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最低地上高やアプローチアングルを確保する需要がない都市向けのクロスバーSUVでは使い勝手や乗り心地を優先するからでしょう。恐らく、この流れは他のメーカーにも波及すると思われます。

一方でフォレスターはモデルチェンジの度に全高が高くなり初代では1600mmなかったのに新型では全高1730mmとなります。スバルのクロスバーSUVであるXVは1550mm未満で、UXなどの全高が低い(これからの主流になるかもしれない)SUVと似たサイズになっています。スバルもXVには手応えを感じているのでしょう。スポーティーなSUVはXVでフォレスターはクロカンへとはっきりとさせるのでは?フォレスターにターボのXTがなくなったことでXVにターボ、STI sportはあるかもしれません。

今回の発表でお目見えしたものははルーフレールが付いていますが、これはフォレスターがクロカンSUVと明確にするためでしょう。一方でXVは初代フォレスターのような感じを目指すのかなぁという気がします。四角くはならないかもしれませんが。