そのうち主流になりそうな異型ハンドルのメリットについて

メーカーがbZ4xのようなハンドルを採用したい理由の一つは、エアバッグ作動時に正常にエアバッグが膨らむから、だと考えています。
ただ、メーカーの発表などに書かれていることは一度も見たことはないので私の妄想ですが。
なぜ、あの形状のハンドルはエアバッグが正常に膨らむかというと、ハンドルを持つ手の位置が固定されるからです。
丸形のハンドルはハンドルのてっぺん付近を持ったり、その反対に下側を持ったりすることができます。
そういったところでハンドルを握るとエアバッグが作動したときに、ハンドルを持つ手が膨らむエアバッグの邪魔をして設計上の性能が発揮されない可能性があります。
それどころかエアバッグに指や腕を吹き飛ばされる可能性すらあります。
その結果、安全性能が設計より(衝突安全性テストより)も落ちるというわけです。

srad.jp

昔は教習所ではハンドルを持つ手は10時10分と言われましたが、今は9時15分の位置で指導します。
9時15分の方が事故が起きた時に安全だからです。
そして、bZ4xの異型ハンドルは10時10分くらいの角度では持てずに9時15分から8時20分くらいの角度に作られています。
恐らくそのあたりに手を置くと、エアバッグの邪魔にならないんだろうなと考えています。

逆にいうと、普段の運転ではハンドルの上の方とか下の方とか、極端な位置に手を置くと事故を起こした時、ドライバーの怪我の大きさが変わる、余計な怪我をする可能性があるから注意した方がいい、ということでもあります。

bZ4xの場合は、ディスプレイが見やすくなると異型タイプのメリットを説明していますが、それ以外にもメリットはありそうだ、という話でした。