車を10年以上、10万キロ以上乗るには?

長く乗れる車の選び方、乗り方

車の買い替えの目安は10年、もしくは10万キロといわれていますが、きちんと整備すれば20年や20万キロ乗ることも可能です。実際、タクシーやハイエースなど仕事で使われる車は50万キロ程度までは使うことが多いようです。
短期間で長距離を乗るのは整備しだいですが、走行距離は普通程度でも15年、20年と長期間乗り続けることは難しいこともあります。
同じ車を長期間乗り続ける、維持するポイントについて解説します。

モデル末期

フルモデルチェンジを待って買い換える、というケースは少なくありませんが、最初から長く乗ることを考えているのであれば、フルモデルチェンジした新しいものよりも、フルモデルチェンジ直前のものが故障が少ないと言われています。
モデル末期になると故障しがちな部分を改善しているからです。逆にフルモデルチェンジ後は故障の可能性が高くなるといえるかもしれません。

トヨタ

好き嫌いはありまますが、トヨタ車は故障が少なく丈夫で長持ちすることに異論はないでしょう。中東のテロリストがトヨタばかりを使用していることも話題になりましたが、丈夫な車を作るメーカーです。トヨタの中でも代名詞的なカローラやクラウンは長く乗る方が多く、販売台数も多いカローラを選んでおけば間違いないでしょう。

売れている車を選ぶ

長く車を乗ると、どうしても故障や消耗品の交換などが必要になります。生産終了からある程度時間が経過すると、メーカーも新品の部品、パーツを用意できなくなります。そうなると、中古パーツを使って修理するのですが、あまり売れなかった車は中古パーツを手に入れるのも一苦労、ということは少なくありません。逆に売れた車は中古パーツが豊富なので、古くなっても修理ができるケースが多くなります。

ハイブリッドは避ける

ハイブリッド、PHVはモーター用の電池を搭載していますが、電池は劣化しやすいため定期的な交換が必要になります。ハイブリッドの場合は電池の交換が出来なくなった時点で、乗り続けることは難しくなります。バッテリーの他にもインバーターの交換が必要になることもあり、交換費用も高額であり、ハイブリッドは長く乗るのに向かない車です。
長く乗り続けるのは向かないハイブリッドですが、5年程度で20万キロ以上の走行距離を走るならハイブリッドは保証が充実していることや燃費が有利なこともあり、悪くない選択です。タクシーにプリウスが増えているのもこのためです。

LEDは避ける

細かい話ですが、ヘッドライトなどのLEDが切れたら、LEDがついたユニットごと交換する必要があります。電球タイプは電球だけ交換ができますし、汎用品なので部品が手に入らないということはありません。LEDの場合は専用品になるため、長く乗ると、交換が出来なくなる可能性があります。

錆対策

車を長く乗り続けるならメンテナンスが大切になります。オイル交換はもちろんですが、長く乗り続けるにはサビが大敵です。特に雪国の融雪剤を使う地域では融雪剤が錆の原因になるので、長く乗るのであれば下部の防錆加工は必須です。マフラーなど交換がしやすい部分なら錆てもそれほど問題になりませんが、長く乗ると錆びてボディに穴が開くことも珍しくないので、錆対策はしっかりと。

10年で交換

一般的にタイミングベルトウォーターポンプは10万キロ、10年で交換とされているので、車検などのタイミングで交換していると思います。それ以外にもゴム製のものは経年劣化するのでブーツやホースなど予防的に交換しておくと、万が一という心配も少なく、高年式車でも安心して乗ることが出来ます。

まとめ

10万キロ、10年が乗り換えの目安といわれていますが、現在の車は非常に丈夫ですので、燃費が悪くても気に入っていれば十分に乗り続けることができます。
気に入った車なら車検や12ヶ月点検でしっかりと修繕も行われていると思うので、突然の故障で車が動かなくなるということも、ほとんどありません。
20年近くになると、点検や交換だけでは