マイナーチェンジ、ビッグマイナーチェンジ、フルモデルチェンジの違いは?

フルモデルチェンジは全面改良、マイナーチェンジは一部改良と呼ばれます。メーカーによってはマイナーチェンジと一部改良で言葉を使い分けている、基準が異なることもあるようです。
フルモデルチェンジは国内メーカーは4年から6年程度が多くなっています。フルモデルチェンジは全面改良と呼ばれるくらいなので、全面的な改良が行われます。内装や外装の他にも場合によってはエンジンの変更や車台の変更も行われる場合もあります。他にもセッティングの改良や部品の変更など全面的な見直しが行われます。マイナーチェンジはフルモデルチェンジが行われる間、2~3年に一度程度行われるものでマイナーチェンジは外装や内装の変更が中心です。
フルモデルチェンジを行わずに車名を変更することもあります。これはホンダが特に多いような気がします。例えばホンダにはジェイドという6人乗り3列シートの車種がありますが、実質的にはストリームの後継車種ですが車名は引き継がずに新しいものを立ち上げました。

矛盾するビッグマイナーチェンジ

ビッグマイナーチェンジはビッグなのかマイナーなのかよくわからない矛盾した言葉で、あまり使われませんが、時々使われます。最近ではエスティマのモデルチェンジをビッグマイナーチェンジと表記している記事を見かけます。

newsroom.toyota.co.jp

エスティマについてトヨタはマイナーチェンジの表記にしています。

通常のマイナーチェンジよりは力の入ったマイナーチェンジというような意味合いでビッグマイナーチェンジを使います。
現行である三代目エスティマは2006年発売なので、すでに10年という国産車としてはかなり長いモデルなのでフルモデルチェンジの前にビッグマイナーチェンジでテコ入れをしよう、というのが狙いでしょう。

ちなみにエスティマのフルモデルチェンジは2018年ともいわれ、フルモデルチェンジでは大きな変更、例えばプラグインハイブリッドや電気自動車化もあるかもしれません。
さてビッグマイナーチェンジですが、このように息の長いモデルで行われることが多いようです。外装や内装の変更に加え、最近では自動ブレーキなどの進化が早いため安全装備を新しいものに変更するなどが行われます。

モデルチェンジの情報は事前に知ることができる?

気になるのはモデルチェンジの情報は事前に知ることができるのかどうか?ですよね。新車を買った直後にフルモデルチェンジなんてことがおきたら気分が悪いですから。メーカーもそれは承知ですので、モデルチェンジの数ヶ月前から発表前でもディーラーはモデルチェンジが控えていることを教えてくれます。

フルモデルチェンジになると1年以上前から情報が出る事も珍しくありません。例えばスバルのインプレッサは今年2016年12月頃にフルモデルチェンジとされていますが、2015年11月には概要が発表されています。今回のフルモデルチェンジはかなり大幅なものになり、スバル全体の方向を決めるものなのでこのように1年も前から発表されたのでしょう。インプレッサは例外だとしても、トヨタの新型プリウスは半年程度前に発表されています。

このようにフルモデルチェンジはかなり早くから情報が得られますので、新車購入直後にフルモデルチェンジが行われるなんて知らなかった!なんてことは起きませんので、心配無用です。

ベストカー 2016年 7/10 号 [雑誌]

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