テスラのModel 3を5年乗った時のコストはカムリとあまり変わらない?

テスラが5年間で6万マイル(96500km)走行した場合のコストを算出しています。
https://www.tesla.com/ns_videos/2020-tesla-impact-report.pdf
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画像はPDFの34ページになります。
テスラのモデル3、トヨタのカムリ、BMWの3シリーズとの比較です。
モデル3はSR+とありますが、これはStandard Range Plusという最も廉価なモデルです。
カムリも燃料代が3シリーズとほぼ同じなのでハイブリッドではなく2.5リッターの4気筒と思われます(日本には導入されていません)。恐らく3シリーズも最も廉価なものでしょう。
モデル3は1マイルあたりのコストが0.55ドルということで6万マイル走行時のコストはトータルで3.3万ドルとなりますが、モデル3の車両が4万ドルくらいなので車両代はリセールで引いているのでしょうか?(車両代が減価償却分になっているのでリースかリセールを引いた額だと思われます)
テスラとしては保険を除く運用コスト、燃料代(電気代)、タイヤなど修繕費がカムリの半額だとアピールしているようです。
ガソリン代と電気代の差は大きく目を引きますが、修理費用などのコストはカムリとそれほど変わりがないのは少し意外です。
よく電気自動車は部品点数が少ない、雇用が失われると言われますが、製造段階だけでなく運用中も交換が必要となる部品は少なく安上がりです。
オイル交換もありませんし、回生ブレーキを使用するためブレーキパッドの減りも少なくランニングコストはだいぶ低くなりそうですが、カムリとモデル3で大きな差がありません。
車重がかさむため同じ程度の大きさの車ならタイヤ代はかさむと思いますが、それでも差が小さい気が。
テスラというと製品管理の甘さが度々指摘されていますが、そのせいで修繕費がかさんでいるのかもしれません。
テスラがアピールするランニングコストが約半分というのもカムリのハイブリッドならそこまでの差は出ないでしょう(車両代が高くなりますが)。
日本とアメリカではガソリン代、電気代がかなり違いますが、BEVもハイブリッド並のコストで10万kmを走られると言えそうです。
テスラのバッテリーは管理が上手いため劣化は少ないと言われますが、5年から8年、10年となった時のランニングコストがどのように変化するのか興味があります。