フォックスコンは電気自動車に何をもたらすのか

台湾の鴻海、フォックスコンが電気自動車を発表しました。

car.watch.impress.co.jp

鴻海が完成車メーカーとしての参入を目指しているのか、部品メーカーに留まるのかはよくわからないのですが、今後も電気自動車部品への参入は相次ぐものと思われます。
ただ、鴻海などスマホやパソコンなどで名を挙げたメーカーがどこまで強みを活かせるのかについては疑問が残ります。

その理由は自家用車のスマート化はそこまで浸透するのかという点。
いわゆる白物家電のスマート化も進められていますが、それほど普及していない印象があります(単純に安い家電とバルミューダやダイソンのようなこだわりの二極化しただけでスマート化は蚊帳の外という印象)。
10年前よりも明らかにスマート化が進んだ家電となるとテレビくらいでしょうか。
テレビのスマート化はスマホタブレットの延長線上といった形であって、スマホタブレットの延長線上に自家用車があるとは思えません。

ただ、上の記事にも挙がっているパーソナライズについてはカーシェアリングでは有用に思えます。
例えばChromebookAndroid端末とのペアリングが可能です。ChromebookからAndroid端末を操作せずにテザリングが可能になっているのですが、同じようなことはカーシェアリングで可能になるかもしれません。
例えば、カーシェアリングの車のダッシュボードにスマホを置くとその人好みのエアコンやオーディオが設定されるといった具合に。
ミラーの角度やシートの位置も調整してくれると助かります。
では、これらの機能が自家用車でも必要かというと、別になくていいかなと思えます。
とても大きな市場を得られるとは思えませんし、部品メーカーというよりもグーグルやアップルの仕事が大半かなと思われます。

ソニーもEVを一台作ってみせましたが、こちらはセンサー類とエンタメを消費するためもので明確でした。

もちろん、私が考えたところで鴻海のような超優秀なグループが実際に考えているようなことは想像すら出来ないのでしょう。
何か考えがあってのことで、どういった電気自動車が生まれるのか楽しみです。