カローラクロスは幻のTJクルーザーだった?
トヨタがタイでカローラクロスというカローラベース?のコンパクトSUVを発表しました。
サイズは4460×1825×1620mm、ホイールベースは2640mm。国内でも売れているCセグメントのSUVです。
トヨタのCセグメントSUVはC-HRがありますが、他に販売を前提にTJクルーザーが開発中とされていました。
そのTJクルーザーは2020年にも市販確実と言われていましたが、どうやら数ヶ月前に開発中止になったようです。
実用性が高そうだったので残念です。
TJクルーザーは4300×1775×1620mm、ホイールベース2750mmでカローラクロスとはサイズが微妙に違うのですが、TJクルーザーと同時に開発してカローラクロスの方が日の目を見たのかなという気がします。
こうやってみるとTJクルーザーはどうしてもこんなにホイールベースが長いのでしょうか?単にショーモデルだからなのか、謎のテクノロジーを用意しようとしていたのか?
FFと思われるので全長4300mmに対してホイールベース2750mmは単に盛りすぎでショーモデルだからなのでしょう。
ちなみにカローラスポーツは全長4370mmに対しホイールベースは2640mm。メルセデスの一つ前のAクラスは全長4290mmに対しホイールベースが2700mmなので盛りすぎとも言い切れませんが(現行Aクラスは全長、ホイールベース共に長くなっています)。
あと、日産のe-POWERのようなエンジンは発電のみ駆動はモーターのみと割り切り専用プラットフォームを作れば前輪駆動でもFR並のホイールベースは実現出来るのかなぁという妄想もあったのですがTJクルーザーお蔵入りで真相はわかりません。
カローラクロスは国内で販売されるのか?
さて、ここからが本題になります。
正直、微妙だと思いますが販売される可能性はそこそこあると思われます。
理由の一つは、サイズ的に売れやすいSUVだから。
CセグメントのSUVはトヨタではC-HRがありますが実用性はいまいち。C-HRのトランク容量が318Lに対し、カローラクロスは487Lとかなり余裕があります。
トヨタのSUVが欲しいけど荷物を積むことがあるからC-HRはちょっと、という方にカローラクロスは届くかなぁという感じが。
理由のもう一つはカローラの若返り戦略が成功しつつあるから。
カローラは先代まではどうにも年寄りくさいイメージがありましたが、現行のカローラでは一気にユーザーの若返りに成功しました。
この成功を大成功に繋げるにはカローラブランドでSUVを投入するのは理にかなっているでしょう。
ただ、トヨタはヤリスクロス(ヤリスのクロスオーバーSUV)が控えているので国内へ投入するとしたら、ヤリスクロスの後かなぁという気が。
ヴェゼルがそろそろフルモデルチェンジなので、それにカローラクロスをぶつけるのかもしれません。
2020 年 国産&輸入 SUVのすべて (モーターファン別冊 統括シリーズ Vol. 121)
- 発売日: 2019/11/29
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