キックスは売れるかもしれないけどモヤモヤする

キックスが発表されましたが、売れるでしょうか?

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新型というよりもビッグマイナーチェンジ
元々は2016年からブラジルで販売されている車なので、ちょっと古いというのが真っ先に気になるところ。
日産は新車種を出さなくなって久しく、このキックスは国内では久しぶりの新型なのにビッグマイナーチェンジを新型として投入は寂しいかぎり。

新興国向け

もう一つは新興国向けということ。
新興国向けを日本国内で販売して成功した例はないような気がするので気になるところです。日産ならマーチ、三菱のミラージュ、スズキのバレーノなどが国内に投入された新興国向けの車種です。
どれもセールスではぱっとせず、特にマーチは国内のBセグメント市場で大きくシェアを落としました。
具体的にキックスのどこが安っぽいのかというと、既に話題になっていますがフロントシートのレールがむき出しになっているところ。
4ナンバーなら後部座席に人を乗せる事も少ないと思いますがキックスは商用車じゃありません。小さいお子さんが足を引っ掛けて怪我をしそうな状態はどうなのでしょう。
後部座席の使用を重視しないのであれば新型ジュークでもよかったはずで、ちぐはぐかなと思います。

国内向けとの違い

国内向けの車というと軽自動車です。軽自動車はかゆいところに手が届く的なユーティリティにあふれています。
一方でキックスはその辺りがイマイチなように見えます。
まだ実物を見ていませんが、後部座席を倒した時にフラットにならないところは残念です。
ホンダのフィットは後部座席を倒すと座面がスライドしてフラットに近くなるギミックを備えています。
ホンダは細かいところを妙に拘るので比べるのが酷かもしれませんが、それでもどうなのかなという気がします。

ライバル

サイズ的に近いのはホンダのヴェゼルです。ヴェゼルはキックスよりさら古くて2013年発売です。そろそろフルモデルチェンジしてもいい頃ですが、今の所噂がありません。
e-hevとしてフルモデルチェンジしたらキックスは苦しいかなぁと思いますが、現行のヴェゼルとなら流石に新しい分、キックスが有利かなぁという印象です。

サイズはほんの少し大きいですがCX-30もライバルでしょう。CX-30は全高が1540mmと低いため立体駐車場を仕えるメリットがあります。
SKYACTIV-Xを選ばなければお得感がありますが、ただ後部座席が狭い。

一回り小さくなりますがトヨタのライズもライバルでしょう。
安っぽいと言われることもありますが、実際安いので割り切るべきでしょう。
室内は広いしシートアレンジも効果的でユーティリティの面ではキックスはちょっと追いつけないかなと思います。
少々非力で軽の延長というイメージから抜けられないのはもったいない。

他にはスズキのエスクードもありますが、スズキということを考えると割高でキックスでいいような気がします。
エスクードより古いけれど安いSX-4の方が競合としてはふさわしいかもしれません。キックスにはない4WDが選べるので積雪地では悪くないと思いますがまるで売れていません。

まとめ

新興国向けとして国内で初めてちゃんと売れる車になる可能性は十分にあると思うのですが、少しモヤモヤします。