NV300の日本国内販売の可能性、なくはない

最近、日産がヨーロッパで発表した商用バン、NV300の記事をよく見かけます。

car.watch.impress.co.jp

kuruma-news.jp

国内では販売されないモデルに関する記事は日産がやけに多いような気がしているのですが、調べたわけじゃなくあくまで印象です。
それに乗用車ならともなく、商用バンまで記事にしなくてもと思ってしまいます。
一方で、記事にするのは何か理由があるのではないか?と勘ぐってしまったり。

NV300は間違いなくこのままでは日本で販売されません。日本向けとしては全幅が広すぎて配送用としては使い勝手が悪そうなので。
ただ、全幅さえ狭く出来るのであれば国内でも投入されるかもしれません。
その理由を述べる前にNV300の特徴を。

NV300の外装を見てFRと思われるかもしれませんがFFです。
そしてキャブオーバーではなく1.5ボックスと呼ばれる、セレナのようなミニバン。
欧米ではそれほど珍しくありませんが、国内では大型のFF商用バンはないので現在のところ先行するライバルはいません。

ところで、次期ハイエースは衝突安全性能を確保するためにキャブオーバーをやめてNV300のような1.5ボックスになると噂されています。
ハイエースだけじゃなく、日産のNV350(キャラバン)も同じようにキャブオーバーを止めることになるでしょう。
その時、日産は現在のFRではなくFFを選択する可能性があるのでは?
それがFFであればNV300になるでしょう。
ホンダの軽箱バンN-VANが成功したようにハイエースの市場をFFのNV300が食い込む可能性は十分にありえます。

ただ、問題は取り回し。
全幅はなんとか狭いものを作るとして全長と最小回転半径。
ハイエースの特徴は見た目に反して最小回転半径が小さいこと。今回発表されたNV300の最小回転半径はわからないのですが、恐らくは6m以上でしょう(6.0から6.2mくらいだと思われます)。
6mくらいだと本当に狭い道路だと切り替えせるかどうかという状況も出てくるので、配送用としてどこでも使えるというものではないかなと思います。
特にこれからは副業として配送をするケースが増えると思われ、副業ドライバーが時々扱うにはいささか使い勝手が悪い気がします。

正直、NV300をそのまま日本に展開してもそれなりに売れるんじゃないかと思います。ただ、現状NV200がそれほどでもない、ハイエースやタウンエースよりNV200の方がフィットするのでは?みたいな用途に食い込んでいない状況を鑑みると難しいでしょうか。

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Appleが車を作るとどうなるのか?

少し前から出ていたAppleがKIAと協業するかもしれない、というニュースが話題に。

www.gizmodo.jp

そもそもAppleはどうして車を販売したいのでしょうか。
一つは自動運転関連市場への参入。
Apple自身は恐らくセンサー類の設計などは行わないでしょうから、ソフトウエアでの参入になるでしょう。
ただ、それだけなら直接AppleCar(仮)を作る必要はないような気もします。もちろん自動運転初期は自動運転に必要なセンサー類やソフトウエアは汎用部品とはいかず専用となるでしょうから、ベースとなる車から直接関わることは必要なのかもしれません。
しかし、Appleが車への参入を試みるのは自動運転が主の目的ではないと考えています。

ソニーの場合

自動車メーカー以外だとソニーも自動車に関心を示しています。既にヨーロッパでの公道でテスト走行を行う程度のものを作っています。

www.sony.co.jp

ソニーAppleとは違い自動運転に使えるセンサー類の製造もしているので、そういったものの開発をより進める狙いもあると思いますが目的はそれだけではありません。
他の自動車メーカーや部品メーカーとソニーの決定的な違いはエンタメコンテンツ、音楽や映画、ゲームなどを保有していることです。
ソニーのコンテンツを自動車内で消費してもらう、ソニーのコンテンツで囲い込むためにヴィジョンSで研究を進めているようです。
ヴィジョンSは自動運転ではありませんが、自動運転になればエンタメを楽しむ個人空間として大きな場となることは間違いないでしょう。

コンテンツを持っているのはソニーだけでなくAppleも同様です。Appleも恐らくはソニー同様にコンテンツをApple経由で消費してもらうため今回のニュースに繋がったと思われます。

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最初のAppleCarはタクシー?

AppleCar(仮)は数年後には販売したいようですが、一般向けに販売されるかどうかはわからないようです。一般向けというよりも、企業向けに販売するのではないかと言われています。
ではどんな企業へ向けて販売されるかというと、恐らくはタクシーではないかと思われます。
タクシーであれば自動運転ではなくても利用者は運転をする必要がなくコンテンツを楽しむ余裕がありますし、トヨタがJPNタクシーを使ってやっているような走行データの収集も可能でしょう。
もちろんタクシー会社もAppleCarを採用することで客に選ばれやすくなるなどのメリットもあるでしょう。

KIA以外にも?

報道によればApple側は最初はKIAではなくヒュンダイにオファーしたそうですが、ヒュンダイ側には不満があるのかヒュンダイ本体ではなくヒュンダイより廉価となる傘下のKIAでよければと受け入れたとされています。
Apple側はヒュンダイやKIAだけでAppleCar(仮)を作るわけではなく将来的には様々なメーカーで作ることも視野にあるようで、そうであればヒュンダイが嫌ったというのも頷けます。
EVにより部品点数は少なくなり既存の自動車メーカー以外の参入が増えるとは以前から言われていますが、既存メーカーのノウハウの蓄積はEVでも活きるでしょう。
そういったものをAppleにやすやすと取られて捨てられては困る、とヒュンダイは考えているのでは?

水面下ではApple以外も既存メーカーに接触しているところはあると思うのですが、庇を貸して母屋を取られる、そんな警戒があるでしょう。
正直、既存の自動車メーカーがAppleと協業するのは私は意外でした。ヤマハのような4輪車への進出を伺ってたところならあるのかもと考えていました。既存メーカーにはそれほどメリットがあるとも思えないので(二酸化炭素排出権取引くらいでしょう)。

まとめ

基本的にAppleの狙いは自動運転が前提だと思われるので、自動運転がいつ実現するのかでAppleCarの影響度は変わるかなと思われます。
とはいえ、Appleヒュンダイ、KIAとの交渉はまだまだ決定したわけではないようなので続報を待ちましょう。

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アメリカでセリカが出る?

トヨタアメリカで「セリカ」の商標を申請したというニュースです。

www.autocar.jp

以前からスポーツカーを三種類、スープラ、86とそれに続くセリカMR2のようなものをという話が出ていましたので、86よりも下のサイズと排気量のクーペを出すのかもしれません。
というわけで妄想しました。

GRヤリスベース

候補としてはGRヤリスのFFをクーペっぽく仕立て直したもの。
GRヤリスは単体で開発費用をペイするのは難しいように思えるのでクーペボディに仕立て直して販売しやすくする可能性はあるんじゃないかなぁと考えています。
それとWRCのレギュレーションが変更されるので、ハッチバックタイプではないボディ形状が有利になる可能性がなくもない?ことからあるかもしれません。
ただ、可能性は低いでしょうか。

カローラベース

もう一つの候補はカローラのクーペ。
北米ではカローラのライバル、ホンダのシビックにはクーペがありますがカローラにはありません。
以前はサイオンというブランドネームでtCというのが実質カローラのクーペバージョンでしたが廃止されました。これをトヨタブランドで復活させる際にセリカと名前をつけたらいいだろう、というわけです。
カローラのクーペがあれば、南米や中国市場でもそれなりに売れそうな気がするのですがどうでしょうか。
これが一番現実的だと思います。

マツダ3のフェイスリフト

最後に大穴、マツダ製。
現在、アメリカではマツダ2をヤリスとして販売していますが、これはマツダのメキシコ工場製のもの。
マツダのメキシコ工場はトランプ大統領のメキシコ締め出しをくらって生産能力を持て余しているようなので、マツダ3をセリカと呼んで販売する可能性が多少あるのではないかと考えています。
4ドアクーペというジャンルもあるので、可能性はゼロではないかなと思います。

まとめ

可能性としてはカローラのクーペボディかなぁと思います。

第6話 「ライバルはRX7」

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