新しいBRZから予想する新しいWRXのことなど

BRZが発表されました。

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サイズはほぼ同じで、事前に予想されたように新しい車台ではなく現行のものを利用しているのでしょう。
これも事前に予想されたとおり2.4リッターのNA。ATとの組み合わせではアイサイトが利用出来ることも予想通り。
ただMTには何もないようなので、ここは残念。次期WRXの方はSTIにも付くかどうか期待です。
SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPTではアイサイト、ステレオカメラを思わせるものがルーフに付いているのでアイサイトXが対応してもおかしくはないと考えています。

サイズは現行とほぼ同じで、テザーイメージから前後のオーバーハングが短いのでは?と予想していましたが、そんなことはなさそうです。
注目はフロントバンパーやサイドスカート。エッジが立って彫りが深く、スバルらしくない。
新しいレヴォーグを発表する時に、コンセプトカー詐欺と呼ばれていることを気にしている発言がありましたが、その流れなのでしょう。
間違いなくWRXもコンセプトカー通りに彫りが深くフェンダー周りを六角形を意識したデザインにしてくるでしょう。
次期WRXSUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPTと変わるとするとリアバンパーの黒い部分、マフラー周りをBRZと同じ様に山が二つあるデザインにするかもしれません。
というのも、 VIZIV ADRENALINE CONCEPTがやはり山が二つあるデザインなので、今後のスバルは統一感を出すためリアまわりのデザインを揃える可能性があります。

あとは2.4リッターのエンジンがどうなのか、でしょうか。
結構前はBMWの3シリーズは6気筒より4気筒の方が重量バランスが優れ頭が軽くていい、なんて方は多かったイメージがありますが、最近はそれほど言われないような。
そのうちFA20に載せ替えるショップが出てくるかもしれません(ないでしょう)。

まとめ

モーターなしのFRクーペ、特に国内メーカーから販売されるものは最後か最後から二番目か三番目になると思われるので、気になる方はもうそろそろ後がないことを覚悟しないと駄目かもしれません。

クラウンから考える車種と世代交代の話

現行のクラウンはそれまでのイメージを一新してユーザーの若返りを目指したようですが、セダンのクラウンをやめる決定がされたのであれば、恐らく結果は伴わなかったのでしょう。

同じメーカー、同じ車種を乗り継ぐ人は少なくありません。日本ではクラウンがその代表であり、世界で見るとフォルクスワーゲンのゴルフがそうです。
クラウンとは異なりゴルフは広い世代に支持され、Cセグメントハッチバックの世界標準とも言える車種になりました。

ゴルフは初代、2代目、3代目と徐々に大きくなり価格も高くなっていきました。
意図したのかどうか確かではありませんが、初代ユーザーが独身から結婚、子供が生まれるというような人生のステップアップと呼応するかのようにゴルフも2代目、3代目と車格が増したことで、初代ユーザーに乗り継がれたと言われます。

さらにポロの存在もゴルフが乗り継がれる理由になっています。
ゴルフの3代目と4代目の間にポロの3代目が発売されたのですが、これがちょうど初代ゴルフと同程度の車でした。初めて買う車としてちょうどよかった。
このポロがヒットしたことで、フォルクスワーゲンはポロからゴルフへと顧客がスムーズにステップアップ出来る形を作り上げたのです。

対してトヨタはゴルフとポロの相似形をクラウンで作ることが出来ませんでした。
クラウンに上がる一歩前にはマークIIもありましたが、初めての車にマークIIは向いていなかったでしょう。カローラやコロナ、スターレットからクラウンまでつなぐことが出来なかった。
何より若い人が乗る車としてセダンが避けられた。
クラウンからクラウンへと乗り継ぐ人はいても、「いつかはクラウン」というステップアップの構造を築くことが出来なかった(出来なかったからこそキャッチコピーとして成立し得たのかもしれません)。

クラウンを乗り継ぐユーザーは当然年を取ります。顧客の高齢化で(新車でクラウンを購入する方の平均年齢が65歳以上と言われています)現行クラウンではユーザーの若返りを目指しましたがそれに失敗。
そこでラインナップの豊富なSUVに目をつけ、再び「いつかはクラウン」となるステップアップ構造を目指すのかもしれません。

いつまでもSUVブームは続かないのでは?という意見もありましょうが、ハイブリッド化、PHV化、EV化と電動化の流れにおいて車はさらに大きくならざるを得なく、増える車重を支える大きなタイヤ、それらに伴い車高も少し高めになる流れを考えるとSUVのような形状は今後も続くと考えたのでしょう。

EVによるコモディティ化によりこれまでになかったテスラのような新規メーカーが自動車の製造販売するようになるでしょう。その時に既存のメーカーが選ばれ続けるかは乗り継がれた車種があるかないかは大きく影響するかもしれません。
それを考えると古くから続く車種名を廃止するのは得策とは思えません。なのでクラウンの名前だけは残るのでしょうか。

というわけで私はクラウンがセダンをやめることは残念でもないし当然と考えています。

仮称クラウンSUVを真面目に考える

usedcar.hatenadiary.jp
クラウンのSUV化についてさらに考えたい、妄想したいと思います。

セダンとクロスオーバーの同時展開

嘘か本当かわかりませんが、現行クラウンはしばらく販売を続けるとか。そのためセダンのクラウンとSUV化したクラウンが同時展開される可能性が。その場合、見た目を近づける可能性が高いでしょう。
セダンとSUVを同時展開した前例としてはスカイラインクロスオーバーがあります。国内ではさっぱり売れませんでしたが、北米などではインフィニティQX50として後継車も販売されています。
国内でもたまーに見かけることがありますが、カッコいいです。
全幅が1900mmもあるので右ハンドルにしても販売は厳しいと思いますが、1850mmくにに仕立て直すことが出来れば売れてもおかしくないと思います。
今ならクラウンを牽制出来る!やっちゃえ日産!

他にはSUVでもクロスオーバーでもありませんが、ギャランフォルティスとギャランフォルティススポーツバックもありました。
ブログに何度も書いていますがギャランフォルティススポーツバックは時代を先行しすぎていてクロスオーバー風だったら今でも悪くないのではないかと思っています。
スポーツバックは三菱にしてはリアまわりのデザインが秀逸で、こういったデザインならセダンユーザーがハッチバックへ移行しやすいのではないかと思います。

response.jp

VWSUVクーペコンセプト(テイロン?)のリアはなんとなくギャランフォルティススポーツバックのリアに似ていることからも、ギャランフォルティススポーツバックがいかに早すぎたかがわかると思います。

クロスオーバーに仕立て直して成功した例はやはりインプレッサとXVでしょう。インプレッサのG4にXVのパーツを付けたらXVセダンにならないのかなぁとよく妄想しています。ちなみに北米ではアウトバックのセダンはかつてありました。今はないので売れなかったのでしょう(ボルボにもS60クロスカントリーというアウトバックのセダンがありますが売れていないようです)。

そしてこのタイミングで目撃された謎のメルセデス

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この記事によればセダンプラスと呼ぶジャンルを作るようですから、上の謎のメルセデスのような分厚い感じのセダンになるのかもしれません。

SUVクーペ風

SUVクーペと呼ばれるタイプが仮称クラウンSUVに近いのではないかという気がします。
SUVクーペと呼ばれるものはドイツ勢が力を入れていて、トヨタが真似をしてもなんら不思議ではありません。
具体的にはBMWのX4、X6、メルセデスGLCクーペ、GLEクーペ、アウディのe-tronなどがあります。
でも、トヨタがこういったものを出すならスバルのアウトバックをクーペ風に仕立て直した方が早い気がしないでも(予告している「最高に気持ちいいAWD」がまだ明らかになっていませんし)。しかしクラウンを冠するなら他社に生産を任せるわけにはいかないでしょう。
ちなみに、インフィニティはQX55というQX50ベースと思われるSUVクーペを出す予定があります(11月17日発表予定)。

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~追記
www.infiniti.com
QX55が発表されました。他のSUVクーペと比べるとトランクっぽくなっていますがハッチゲート。内装はQX50と同じでサイズも同じくらいでしょうか。QX50の全幅が1900mmくらいなので右ハンドルさえ用意出来れば国内に導入されてもおかしくないかと思います(導入されるとしたらQX50よりもQX55でしょう)。
追記終わり~

仮称クラウンSUVが出る前にやっちゃえ日産!これを投入したらクラウンが後追い感が出て日産の先進性を想起させる戦略として悪くないのでは?

ハイブリッドかPHVか

元々の記事によるとハイランダーをベースとするとありましたが、ハイランダーRAV4 PHVのベースでもあります。ということは、仮称クラウンSUVプラグインハイブリッドになる可能性がかなり高いのでは?
で、ハイランダーはFFベースですがクラウンを冠するからには後輪を積極的に使うのではないかと思われます。その際に後輪はモーターで回すPHVになるのではないかと予想します。
ホンダのレジェンドのように前輪はエンジンとモーター、後輪はモーターで回すタイプのPHVになるでしょう。
PHV用の電池をフロア下に配置することで低重心化を図り乗り心地もよく、プロペラシャフトは不要になり室内のユーティリティも高めるというわけです。
仮称クラウンSUVはPHVが基本になるでしょう。

まとめ

次期クラウンはPHVがメイングレードのSUVクーペになるはず(PHVじゃないのはFF)。