新型リーフについて思うこと、あれこれ

予告通り新型リーフが発表されたので、思うことをあれこれと。

新型リーフのサイズはどんな車に近いのか

新型リーフ

全幅1790mm、全長4480mm、全高1540mm、ホイールベースは2700mmで初代と同じ。

初代リーフ

全幅1770mm、全長4454mm、全高1550mm

ライバル?となりそうな車のサイズは

モデル3

全幅1885mm、全長4676mm、全高1435mm、ホイールベースは2870mm

全長が4600mmを超えるDセグメントに分類されるサイズなので、リーフと比べると1クラス上になります。Dセグメントでも全幅が1885mmと結構大きいので駐車スペースには少し苦労しそうです。

プリウスPHV

全幅1740mm、全長4645mm、全高1470mm、ホイールベース2700mm

何気に4人乗りのプリウスPHVですが、全長はモデル3とほぼ同じ程度、全幅は日本車らしく1740mmに収まっています。

ゴルフ

全幅1800mm、全長4265mm、全高1480mm、ホイールベース2635mm

新型リーフに近いサイズが現行のゴルフかなぁと思いましたが、スバルのXVの方が近かった。

XV

全幅1800mm、全長4465mm、全高1550mm、ホイールベース2670mm

新型リーフにかなりボディサイズが近いのがスバルのXV。ただ、XVはフェンダーの出っ張りの分だけ全幅が大きくなっているので、新型リーフとXVの実物を並べてみたらリーフの方が大きく感じるかもしれません。
ボディサイズの感覚が気になるなら新型リーフが入るまではXVを試乗してみるといいかもしれません。

大きさに関する雑感

全幅が1800mm近くなったため、運転や駐車スペースなどで気になる方が出て来るかもしれません。
全長は3センチ程度長くなりましたがホイールベースは同じ。全高は1センチ低くなっているので、全体を見ると初代リーフよりもシュッとした印象になりそうです。

新しいリーフはEVの特徴である静粛性をさらに高めたということなので、どうせならホイールベースをもう少し長くすることで乗り心地を向上させる、なんてことは出来なかったのかなぁと少し思います。

バッテリー

注目のバッテリーは40kWhという容量以外に、初代リーフとはメーカーが異なります。というのは初代リーフのバッテリーを製造していた日産とNEC合弁会社が売却されたので。日産はバッテリーの内製を狙っていましたが、綺麗さっぱりと諦めたので、新型リーフは社外のものを採用しているはず。それがパナソニックなのか、それとも三菱のEVなどに使われるリチウムエナジージャパンなのかわかりませんが、決して評判のよくない初代リーフよりは良くなっていると思われます。ちなみに三菱のアウトランダーPHEV(旧型)はバッテリーに8年16万キロ未満で70%以下の場合に交換の保障がありますが、新型リーフはどうなるのでしょう?

新型リーフは従来と異なりフロントグリルが設けられました。電気自動車なのでエンジンを冷やすためのグリルは必要ありませんが、バッテリーを冷やすためのものかもしれません。初代リーフのバッテリーのヘタリ、経年劣化はバッテリーの温度管理の影響が大きいのでは?と言われていましたので(テスラはバッテリーの温度管理がしっかりとしているそうです)、何かしらの対策が行われていることが期待されています。

ちなみに、バッテリーは冷やすだけでなく、寒冷地なのでは温めた方が能力を発揮しますので、もしかしたらバッテリー用のヒーターも装備されているかもしれません。バッテリーの性能を発揮させるために電気を使ってバッテリーを温めるので効率の面でプラスにならないかもしれませんが、極寒地や寒波が厳しい地域での使用が可能になるかもしれません。ちなみにテスラにはバッテリーを低温から保護するためのヒーターが付いているそうです。

2018年のハイパフォーマンスモデル

2018年にバッテリーとモーターを強化したハイパフォーマンスの発売を明言しています。普通、こんな事を公言すると買い控えが起きそうなものですが、あえて明言するのはテスラのモデル3対抗を出すということなのでしょう。

モーターやバッテリーだけでなくプロパイロット関連の進化も期待されます。運転支援技術は日進月歩ですので、ハイパフォーマンスモデルを同時に投入するよりも時間を置いて、進化したものを搭載し、航続距離と合わせてアピールすると予想できます。

他にはプリウスPHVがオプションで用意している太陽光パネルを使ったルーフもあるかもしれません。

モデル3はオプションなどを入れると500万~600万円程度と思われますので、これを下回る程度、500万円に届かない程度のものになるのではないかなぁと予想します。そうであれば、通常モデルとは100万円程度は高くなり、クラスがちょっと違うので新型リーフを検討される方はハイパフォーマンスモデルを待たなくてもいいと思いますが、10月末に開催される東京モーターショーまで待った方がいいかもしれません。

結局のところ

実際の航続距離とバッテリーの劣化がどの程度なのか、でしょう。EVを持っていないと航続距離が気になりますが、実際に乗っている方は航続距離よりも充電時間が短くなることを期待する声が多いようです。新型リーフはバッテリー容量が増えたことで80%充電までの時間はかかるものの、急速充電で30分なら新型の方が沢山溜まるそうなので、実用性は上がっていると思われます。

ノートe-powerで評判の悪い騒音や振動は抑えられているようなので、売れているノートe-powerを検討している方がリーフを選んだり、いずれ乗り換えたりと売れる下地は出来てきているような気がします。プリウスも発売当初は売れないと言われましたが、今では稼ぎ頭です。リーフもそうなる可能性は十分にあると思います。