新型カングー(日産Townstar)の横幅が広すぎる件

国内で一番売れているルノーはカングーでしょう。調べたわけじゃありませんがカングーだけはよく見かけます。
さて、そのカングーですがフランスでは新型が発表されています。
この新型カングー、恐らく次期モデルは国内ではあまり売れないと思われます。
なぜかというと、全幅が1919mmもあるから!

現在販売されているものは全長4280mm×全幅1830mm×全高1810mmに対し、新型カングーは全長4486mm×全幅1919mm×全高1838mmと非常に横に広い珍しいディメンションになっています。
FFホットハッチなら話は別ですが、オシャレな雰囲気で選ぶには全幅1910mmは流石に厳しい気がします。
で、なぜこんなサイズになったのかというと、恐らくはEVと共用するためではないかと思われます。

先日、日産は商用EVバンのテザーを公開しました。
europe.nissannews.com

フロントライトからグリルのあたりは新型カングーにかなり似ています。
新型カングーは乗用はハッチゲートですが商用の新型カングーバンは従来どおり観音開きなので動画とも一致します。
というわけで、日産の商用EVバンはカングー(厳密には商用のカングーバン)と兄弟車になるでしょう。

恐らくは少しでも低床にするためバッテリー積載スペースを確保するために全幅を広げたと思われます。
EVは専用プラットフォームを採用する動きが主流ですが、まだまだ過渡期で商用バンのようなものは流用するしかないのでしょう。
ただ、EV化のために全幅を広げるのはいかがなものかと。
(ゴルフは新型で約10mm全幅を狭めたことを考えるとヨーロッパ圏においても全幅広くなりすぎという市場の声があるのでしょう)

新型カングーが導入されると全幅1850mmのプジョー・リフター、シトロエン・ベルランゴが選択肢に入ってきそうです。
カングー人気はそうそうゆるがないと思われるので中古が高くなるかもしれません。カングーを検討されている方は早い方がいいかも。

*追記
日産バージョンも発表されました。
car.watch.impress.co.jp
なんとなく初代ラフェスタをハイルーフにしたような感じ。しかし5ナンバーの初代ラフェスタと違って全幅1919mmと巨大です。
記事にあるユーロパレットを検索したらサイズは複数あり800x1200mmと1000x1200mm。
恐らくリアの開口部は1200mm以上あると思われます。
国内で使われるパレットは1100x1100mmなのでパレットを2つ積むのは奥行きが足りないかなと思われます。
またNV300後継となるPrimastarの写真もありますが、恐らくキャラバン後継のベースになると思われます。