FF版のGRヤリスはルック車なのか

GRヤリスのグレードが発表されました。

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注目はFFとCVTを組み合わせたRSでしょう。
東京オートサロンに出していたやつがそのままという感じの内容です。
ターボの方と同じボディにシャシ。違うのはエンジンとトランスミッション。発進ギア付きのCVTに1.5リッターの3気筒NAエンジンでFFの組み合わせ。
エンジンは特別なチューンなどはなく、ヤリスの1.5リッターそのままの仕様のようです。
タイヤはGRヤリスのターボからそのままっぽいですが、少々オーバースペックというか重苦しい気が。

ライバルはスイスポしかなく、スイスポの方が安くて恐らく速いでしょう(アルトワークスが発表された時、S660より軽くて安くて速いと言われましたが実際には腰の高さの違いからS660の方が速いということがあったので重心が低くワイドなFF版GRヤリスもスイスポに負けないかもしれません)。
スイスポの他にはマーチボレロA30という超限定車もライバルかと思いますが、数が少なすぎて比べようもありません。

MTではなくCVTということは、全日本ラリー選手権で投入しているエンジンに回転数を6100rpmで(ヴィッツからエンジンが変わったので実装された場合、回転数は変わると思います)一定に保つモードが搭載される可能性があるのかなぁと思いますが、CVTフルードの管理は大変そう。
もし実装されるのであれば、トヨタが出すくらいだから気軽に使えるのでしょう。ただ公道で使うような機能ではないと思われ、ジムカーナやショートサーキット向けでしょうか。

FF版はGRヤリスのルック車と見られると思うので、それを避ける方も出て来るかと思います。
ルック車とバカにされると、こちらを選ぶならスイスポでいいのでは?となりそうな気がしますが、売れるでしょうか?
私はこのGRヤリスはセリカとして売るべきだと書いてきました。それはAWDのGRヤリスと全く同じ見た目では販売面で難しいと思うから。
といってもガワを新しく作って別車種というのもこのご時世難しいのでしょう。

以前からスープラ、86、に続くコンパクトなスポーツカーで三兄弟の構築を示唆していましたが、これがそれにあたると思われます。
末っ子となるコンパクトなスポーツカーはかつてのセリカやMR-2のようなものといった発言もあり、後輪駆動で三兄弟構築を望む方も多かったと思いますが、S-FRが中止になったこともありますし今後も難しそうです。

カローラスポーツにもGRスポーツが出るみたいなので、スポーツ走行よりも実用性重視ならそちらが発表されるのを待ってからがいいのでは?なんて思います。