なぜ日本のセダンはハッチゲートにしないのか?
ポルシェのパナメーラ、アウディのA7やBMWのグランクーペ、メルセデスのAMG GTの4ドア、VWのアルテオン、プジョーの508セダンなどは5ドア、ハッチゲートを採用しています。
一方、セダンが売れないと嘆く日本車でハッチゲートを採用しているのはプリウスくらいだと思います。
シビックやマツダ3のセダンは古式ゆかしい3ボックスですが、どうしてハッチゲートにしないのでしょうか?
ハッチゲートの方が利便性が高く売れるような気がするのに、現に国産車で最も売れているセダン、プリウスに習わないのは不思議でなりません。
セダンにハッチゲートを採用するデメリットとしては、
- 遮音性が悪くなる
- 剛性が低下する(衝突安全性が低下する)
- 後方視界が悪くなる
- コストが高くなる?
- 売れない
あたりだと思います。
遮音性に関しては完全に3ボックス(エンジンルーム、居室、荷室がわかれている)になっている方が有利です。
それでもコストとの兼ね合いですが、ユーザーがデッドニングしやすいように作ってあれば、車をいじる楽しみもありいいんじゃないかと思います。
車への関心が薄くなっていると言われますが、関心を高めるためにダウンサスとかエアロではなくデッドニングをアピールしたらどうか?と思います。
また、ハイブリッドが増えているので気にしなくても?と思わなくも。
剛性に関してはセダンより低下するかもしれませんが、ハッチバックよりは強いでしょう。
後方視界に関してはピラーが太くなるためどうしても悪くなります。現にプリウスがそうです。
ただ、前を向いて走っている時はそれほど真後ろの視界はある程度見えてればいいかなと思います(流れが読めていれば)。駐車時などはバックモニターなどがありますし問題ないでしょう。
歴史的に国内メーカーの5ドアセダンはプリウスを除けばセールスは失敗ばかりです。なのでメーカーは売れないと考えているのかもしれませんが、プリウスは売れていますし、ドイツ御三家も大型セダンはハッチゲートを採用しています。マツダ6後継には是非ハッチゲート式を採用して欲しい。
Cセグメントはカローラ、シビック、マツダ3、インプレッサとセダンとハッチバックの両方が用意されています。売れているのはハッチバックばかりなのだから、セダンをハッチゲートにしてもデメリットと言えるほどではないと思います(少なくとも上に挙げたデメリットに関してはハッチバックよりも改善させるはず)。
まとめ
いずれにせよ、国内メーカーにはお手頃なハッチゲートセダンの開発をして欲しいなぁと思いますが、そもそもメーカーはハッチゲート式のセダンを開発してもまで積極的にセダンを売りたい理由もないような気がしますが。