もしかしたら一番多い詐欺はフロントガラス交換かもしれない

ネットニュースなどを見ても出ていないけど、業者がやっていそうな詐欺ランキング1位はフロントガラスの交換だと思っています。

フロントガラスの交換でどんな詐欺を働くかというと、純正に交換したと偽りサードパーティ製のものに交換する手口です。

純正のフロントガラスが20万円だとするとサードパーティ製は8万円くらいです。純正と非純正で差額が非常に大きいのがフロントガラスです。なので、悪徳業者には狙い目というわけです。

なぜ純正フロントガラスがそんなにも高額なのかというと、衝突安全性能のためです。

国内の自動車メーカーは歩行者と衝突時の安全性能向上(歩行者の安全確保)に熱心で、この分野では間違いなく世界一位です。ドイツ車に大差をつけるくらい進んでいます。

歩行者との事故で、歩行者がフロントガラスにぶつかるような状況は頭や首に影響するため死亡するかどうかの大きな分かれ目になるそうです。

国内メーカーの場合はフロントガラスでできるだけ衝撃を吸収して歩行者を守るように、死亡事故にならないように設計されています。少しでも命を守る確率をあげようとした結果、フロントガラスは高額になりました。

そんなことを考えなければ安いフロントガラスでも前は見えますし、見た目も同じです。なので、純正だと偽って非純正の安いフロントガラスに交換してもバレることはほぼないでしょう。

フロントガラス交換が高額でぼったくられたのでは?と考える方もいますが、純正フロントガラスは思っている以上に高額です。非純正の安いフロントガラス専門に交換する専門業者もいるのでお金をかけたくない時は非純正の選択肢があります。

ちなみに、スバルはフロントガラスが純正じゃないとアイサイトが正常に動作しないとしています。

そもそもフロントガラスの交換なんてしょっちゅうあるものではありませんが、靴下にゴルフボールは雹害のときにやっていたという証言ですから、そっちよりはずっと多いんじゃないかと思います。

靴下にゴルフボールの絵面が強すぎて他の手口が見過ごされているような気がしています。

(実際のところ、純正フロントガラスには純正のマークが入っているので、マークまで偽装しない限りすぐにバレてしまいます。ただ、普通はそんなとこ見ていません。フロントガラスに限らずエンジンオイルだって確認するユーザーはほとんどいませんし、車が動く仕組みだって知られていません。そういった無関心が業者にとっては隙となるわけです)

今のトヨタのデザインはガンダム世代が卒業したから、なのか?

トヨタに限らず車にはガンダム顔というのがありました。しかし、現在はかなり減りました。

ガンダム顔の典型は三菱のランエボです。
三菱はランエボ以外もガンダム顔が多く、現行のエクリプスクロスもガンダム顔が色濃く残っています。
(エクリプスクロスはフェイスリフト前がよりガンダム顔です)

三菱の他にはホンダもガンダム顔が強くでることがあります。
典型は一つ前のタイプRとフィットです。

タイプRは現行もガンダムの雰囲気が残っていますが、フィットはガンダム顔を否定するかのように印象が変わっています。

フィットがガンダム顔を止めた理由として、女性人気が低かったからだと言われています。

若い夫婦が車を買う際、男性側はフィットがいいいと主張しても女性側は認めずに、その結果ライバル車に流れていった教訓から、フィットの顔を女性向けに変えたと言われています。

結果として現行フィットの人気は低迷していますが。現行はカラーリングによって印象が大きく変わる珍しいデザインで、完成度が高いと思います。セールスはついてきませんが。

フィットの例を考えると、メーカーのデザイナーの世代交代よりも、購入者の世代交代の方が影響が大きいように思えます。

他にも、フロントグリルの影響も大きいと思われます。

フロントグリルはEVが大きく影響しています。

新しい車というイメージの強いEVはフロントグリルが不要ですから、フロントグリルに頼ったデザインは古臭いイメージになってしまいます。既にメーカーもフロントグリルのデザインに手を入れています。

レクサスのRXはフロントグリルが小さく見えるようにデザインしていますし、マツダ2はグリルを埋めるようなフェイスリフトを行い、ホンダのヴェゼルはフロントグリルが狭く見えるデザインを選べます。

現在はフロントグリルの開口部が目立たないデザインへと移り変わる移行期で、フロントグリルを活かしたガンダム顔から離れる時期にあるとも考えられます。

デザイナーの世代なのか、消費者の世代なのか、はたまたEVの台頭なのか、影響の大きさはわかりませんが、ガンダム顔からの脱却はトヨタに限らず各メーカーが模索しているところだと考えます。

クレベリンと中古自動車

インチキ、偽科学と叩かれるクレベリンですが、中古自動車業界で使われていたりします。

何に使うのかというと、消臭です。とくに煙草の匂いを消すために使われています。自動車用クレベリン燻蒸装置みたいなのが販売されていて、それを使います。

デンソーが販売していて、消費者庁の措置命令や処分対象にはなっていません)

www.denso.com

response.jp


煙草の匂いが染み付いた中古車はどうしても安くなりがちで、下手をすると売れません。そこでクレベリンで匂いを消します。

中古車の中には禁煙車として販売されているものがあります。クレベリンだけでそのレベルまでいけるかは怪しいですが、中にはクレベリンやシート洗浄で禁煙車と偽って販売している業者はいるかもしれません。

当然、煙草の匂いで買い取りは安くなりますので、安く仕入れて高く売っている業者はいるでしょうね。

専用品でなくても、据え置きタイプに扇風機でも当てておけば車内の消臭は出来ます。扇風機などでクレベリンに風を送るのがポイントです。これをしないと意味がありません。

クレベリンの問題は置いておくだけでは空間が除菌されてないことです。残念ながらクレベリン自体には除菌やら消臭の能力はあります。その辺に置いておいても空間全体にクレベリンの成分が広がらないことが問題です。

車内を消臭するには風を当ててクレベリンを強制的に車内に充満させる必要があるので、扇風機で風を当てる必要があります。
(ただし、クレベリンの濃度が高くなると体に悪いので運転中ではなく車内に人がいない状態で行います)

(クレベリンには燻蒸タイプも販売されていますが、業者向けで個人向けの販売はされていませんので、密閉された空間でクレベリンを扱うことはバルサンやカビ取り剤よりも注意が必要なことがわかると思います)

クレベリンは(いわゆる)特殊清掃にも使われると聞いたことがありますが、クレベリンでもオゾンでも匂いは残るとか。

怪しいクレベリンと怪しい中古車業界に関係はありますが、効果は怪しいものじゃなく匂いはかなりとれます。クレベリンの消臭をやってくれるお店もあるので、車内の匂いが気になる場合は聞いてみてはどうかと思います。

www.yellowhat.jp