国産セダンはハイパワー化に舵を切るか

日産のスカイラインが大きくマイナーチェンジをして新たに加わった400Rというグレードが売れているそうです。ベースグレードの304PSに対して400Rは405PSというハイパワーバージョンです。
しかも購入者は20代、30代が結構多いとのこと。
国産セダンが苦戦する一方で、ドイツ車のセダンはそれなりに売れています。恐らく、400Rの購入者はドイツ車と比較して選んだのではないかと思われます。
ただ、単純に出力だけで選ぶとメルセデスのCLA 45やアウディのS4あたりはお値段が400Rの倍近いものになります。
廃止されましたがレクサスのIS Fは800万円程度だったので、やはり400Rより高い。
なので400Rはお買い得と言えますが、同程度の価格だったマークX+Mスーパーチャージャーがさほど注目されなかったことを考えると400PSオーバーというわかりやすさで人気があるのかなと思います(ちなみに+Mスーパーチャージャーは360PSですがトルクは498Nmと上回っています)。
なので、他の国内メーカーもドイツ車に奪われたセダン需要を取り返すためにハイパワー化を目指すのではないかと予想します。

ハイパフォーマンス化される国内セダンは

300PS後半から400PSPオーバーのハイパフォーマンス化されるとしたら、FFではなくFRか4WDになるかと思われます。
ここで多くの国産セダンが除外されてしまいます。
クラウンのGRが発売される、いや中止されたと話題ですが、クラウンはハイパフォーマンスモデルの追加は必須だと考えていますが、クラウンがほぼ国内専用モデルなので追加は難しいでしょうか。
他にはスバルのWRX。恐らくフルモデルチェンジでプラットフォームとエンジンは変更されます。エンジンは2.4リッターのFA24を採用するなんて噂があります。
私は2.4リッターに懐疑的ですが、燃費の悪い車を販売するのが難しくなることが確実な情勢なので、燃費の悪そうなハイパフォーマンスモデルを最初から投入することは考えられるのかもしれません。
2.4リッターターボで400PSは難しいかもしれませんが、近い数字は望めるかもしれません。
あとはマツダマツダアテンザ改めマツダ6がフルモデルチェンジによりFFからFRとなる予定です。
もしかしたら、ガツンと行くために400PSオーバーのグレードを用意するかもしれません。SKYACTIV-Xが微妙っぽいので代わりとなるわかりやすい売りが必要だと思うので、かなり期待出来るのでは?

まとめ

こんな風に考えてみると400Rは売れるべくして売れたのでしょう。
ハイパフォーマンス化ではなく、トヨタあたりはオラつく方向を模索するのかもしれません(といってもオラつく方向に持っていける国産セダンはカムリ、インサイト、新型アコードくらいでしょうか)。