ホンダの撤退が先か、軽規格廃止が先か

某雑誌に出ていた、ホンダが軽から撤退する可能性という話。可能性はない、とは言えないと思います。
以前から言われているように、軽自動車の優遇税制は非関税障壁としてやり玉に上げられていて、いずれは排気量並の税金になると思われます。
その場合、1000ccを切るような、例えば900ccのコンパクトカーと軽のどちらが選ばれるのか、予測しずらいところがあるでしょう。
税金の差がなくなれば、安全性能や燃費を考えたら軽ではなくAセグメントのコンパクトカーが選ばれる可能性は十分にあると考えます。
ミラやアルトのバンならば車両価格が安いので税金が高くなっても選ばれると思いますが、車両価格がコンパクトカーよりも高くなっているNBOXのような軽をあえて選び続ける人がどれだけいるのか。
そう考えると、スズキやダイハツはともかく、ホンダが軽自動車にこだわる事もないような気がします。
軽自動車をやめて、ヨーロッパで販売出来るAセグメントとして一から開発する事を選ぶ可能性はあるのじゃないかと思います。

車に関する税金で言えば、電動化を見越した走行距離に応じた課税を検討なんてニュースがあります。ある程度電気自動車が増えた場合は受益者負担の観点から税金のかけかたを見直す必要があるのは確かで、走行距離と車両重量に絞り、排気量に対する課税というのは見直す方向になるんじゃないでしょうか(地方税をどうするかの問題はありますが)。

そもそも、軽規格廃止論を自動車メーカー側が持ち出すこともあるので、ホンダが軽から撤退というよりも、軽規格がなくなる可能性をホンダだけでなく、どのメーカーも想定していると思います。その中で、軽規格廃止の方向が見えたらスッパリ軽撤退の選択肢を用意するメーカーがあってもおかしくはないでしょう。