ドライブレコーダーはSDカードが壊れやすいので要注意

国民生活センタードライブレコーダーに使っているSDカードが劣化して、いざという時にデータが保存されていないケースが多々あるので時々確認するようにと注意喚起をしています。

ドライブレコーダーの映像を定期的に確認しましょう−SDカードの異常により映像が記録されていないことも−(発表情報)_国民生活センター

ドライブレコーダーは基本的にエンジンがかかっている間はずっと撮影します。古いデータをどんどん上書きしていくのですが、動画はデータ量が多いため何度となく上書きすることで思いの外SDカードが劣化します。

フルHDだと画質にもよりますが32GBだと5時間程度で一杯になります。年間走行距離を1万kmで平均時速を30km/hとすると、年間走行時間は333時間。単純に計算して67回上書きすることになります。

SDカードが消耗品という感覚のユーザーは少ないと思うので、気がついたら保存されていないというわけです。

ここで選択肢は2つあります。
一つは定期的にSDカードを新品に交換する。
もう一つは書き換え耐性の強いSDカードを選ぶ。

2000円くらいのSDカードを1年に一度交換すれば(走行時間にもよりますが)大丈夫でしょう。12ヶ月点検や車検のタイミングで整備工場が交換を提案してもいいんじゃないかと思います。

もう一つ、書き換え耐性に強いSDカードですが、普通のSDカードがTLC方式というやつで、そのほかにMLC方式とpSLC方式というものがあります。MLC方式とpSLC方式は産業向けのもので、あまり販売されていません。
ちなみにpSLC方式は普通のTLC方式の100倍、MLC方式の10倍の耐性があります。書き換えだけで言えば、TLC方式の普通のSDカードを1年に一度買い換えるペースで十分であればpSLC方式のものは100年交換せずに使える計算になります。

pSLC方式のSDカードは個人向けにはほとんど販売されていないのですが、ケンウッドがドライブレコーダー向けと謳って販売しています。32GBで8000円前後なので、TLC方式の4倍くらいのお値段になります。

microSDHCメモリーカード KNA-SD32A

microSDHCメモリーカード KNA-SD32A

ドライブレコーダーもいずれは4k、6kとなると思われるので、32GBを100年使い続けることは考えられませんが、3~4年故障しないだろうという安心感を買うなら高くはないと思います。

定期的に買い換えるか、安心感を買うか、どちらでもいいのですが気を使う必要はあります。特にモニターの付いていない、エラー表示がないドライブレコーダーは定期的に録画されているか確認することが必要です。