下り坂でフットブレーキばかり使うとブルブル震える車になるかも

下り坂でブレーキを酷使するとブレーキが熱くなって効きが悪くなるからエンジンブレーキを積極的に使いましょう、というのは教習所で習ったかと思います。
ローターにブレーキパッドを押し付けて車のスピードを落とすのですが、ブレーキを使いすぎると摩擦でローターが熱くなりブレーキの効きが悪くなります。これをフェード現象と呼びます。フェード現象が起こる前にブレーキパッドが熱で焦げるような匂いがしてきますので、焦げ臭い匂いを感じたらブレーキを冷ます必要があります。
ブレーキを冷やすといっても、車を停めて自然に冷えるのを待つくらいしか出来ません。急激に冷やすと壊れる可能性があるからです。

ブレーキを急冷させるのは厳禁

熱くなったブレーキに水をかけるのは厳禁です。なぜかというと、ブレーキローターが歪んでしまうから。酷い場合はヒビが入ります。ローターが歪むとパッドが綺麗に当たらずにブレーキの効きが一定でなくなります。こうなった状態でブレーキを使うとハンドルや車全体や震えるような感じになり乗り心地も悪くなります。ブレーキジャダーと呼びます。

意図的に水をかけるだけでなく、雨や水溜りなどが熱くなったローターにかかることもあり、フットブレーキを酷使するような運転はよくありません。ローターが歪む原因は他にも塩があります。海の近くだったり積雪地の融雪剤で歪むことがあります。

ローターが歪んだ場合、ローターが十分に厚い場合は再研磨、薄くなっている場合は交換になります。研磨はサイズによって異なりますが1枚あたり4000円前後、4つで2万円しないくらいです。交換はその倍くらいが目安です。

最近はエンジンブレーキが効きにくい

最近は燃費のよい車が増えています。これはハイブリッドだけではなくエンジンなど抵抗を出来るだけ低減したことも高燃費の要因です。
燃費がよくなる一方で抵抗の少なさのためかエンジンブレーキは効きにくくなっています。場合によっては2速まで落とさないとエンジンブレーキの効きがわからないくらいです。車を乗り換えた時はエンジンブレーキの感覚に戸惑うかもしれませんが、効かないということはありません。

長い下り坂はエンジンブレーキフットブレーキを上手く使って、ブレーキを傷めないように気をつける必要があります。