ついに正式発表されたセレナe-Powerの気になるところ

セレナe-Powerが正式に発表されました。

autoc-one.jp

今のところ、この記事が最も詳しくわかりやすいと思います。

事前の情報通り、モーターは100kwの136PSでエンジンは1.2リッター。乗車定員は7名でステップワゴンのハイブリッドはスパーダのみの設定ですが、セレナはハイウェイスターでないグレードにもe-Powerが設定されます。

排気量を抑えたおかげでしょう(スペースの問題で排気量を抑えるほかなかったと見ている方もいるようです)、車重はハイブリッドに対して80~90kg程度増えるだけ。この辺の着地点が吉と出るのか凶と出るのか。
JC08モード燃費は26.2km/Lでステップワゴンハイブリッドの25.0km/Lを上回ってきました。ステップワゴンは高速域でエンジン直結があるので、高速道路を使う場合はステップワゴンの方が上なのかなぁと思います。

ステップワゴンはWLTCモードも公開されていますがセレナのカタログ燃費はJC08モードのみ公開。WLTCモードでの比較が出来ないのははがゆいところ。街乗り中心であれば実燃費はセレナe-Powerの方が有利ではないかと思われますが、ノートe-Powerは燃費達成率(実燃費÷カタログ燃費)が低いのでステップワゴンやノアよりも実燃費で劣る可能性はありそうです。

お値段は最廉価のグレードであればステップワゴンよりも30万円くらい安くなっています。ただ、ステップワゴンはスパーダのみで、スパーダがハイウェイスターと同程度と考えると差は10万円くらい。上位グレードに行くならステップワゴンの方が魅力的に思えます。下位グレードを選ぶ方が賢い選択でしょう。通常のセレナとの価格差は40万円から50万円ですが、税金の関係で差はもう少し縮まります。また燃費向上によるガソリン代の少なさで10万km程度でトントンになるようです。モーターでの走行を考えればハイブリッドとの価格差は大きくないと言えるでしょう。

ステップワゴンよりも出足は軽そう

モーターのトルクはセレナの方がステップワゴンよりもちょっと上で、車重も軽いので出だしはセレナの方が上でしょう。この辺は試乗だけでもわかりやすい差になりそうです。ただ出足の軽さが悪さして「#今日のプリウス」みたいなタグが出来ないか心配です。やんちゃな方がそれなりにいるのはしょうがないと思いますが、出だしが軽くなるほど交通はスムーズになり社会全体で燃費がよくなるのでどんどん増えて欲しいところ。

引き続き高速道路は苦手なはず

街乗りでの燃費はよいものの、郊外のバイパスや高速道路はe-Powerの苦手とするところで、これはノートe-Powerよりも車重が重い分より顕著になるかもしれません。
セレナe-Powerの最高速は130km/h出るかどうかでは?と思うので、これから高速道路の最高速が引き上げられることを考えると、流れに乗るのが精一杯という可能性はあります。さすがに電欠することはないと思いますが、高速道路を走り続けると充電が間に合うのかな?という疑問はあります。高速道路ではノートe-Powerよりも厳しくなると思われるので、高速道路の利用が多い方は購入者の情報が出て来るまで待った方がいいかもしれません。

まとめ

都市部、平野部で街乗りならステップワゴンよりもセレナe-Powerを、高速道路や信号の少ない郊外の移動が中心であればステップワゴンを、メインに検討した方がいいかなぁと思います。あとは床面の高さがちょっと高めなのが気になります。似ている2台ですが性格はハッキリと分かれています。e-Powerのような(いい意味でも)変な車が増えてくるのは面白いんじゃないでしょうか。