車もそろそろ生体認証を取り入れるべき

車の運転において認知症の典型的な症状としては信号無視、一時停止無視、一方通行無視、などがあるそうです。実際、高齢者の信号無視は時々見かけます。赤信号を無視して交差点に進入するというもの。その様子を録画して警察に提出して、免許取り消しとなるのであれば不幸な事故は減ると思いますが、高齢者だからといって一度信号無視をしても免許取り消しにはなりません。

免許を取り消しても、返上しても、認知症の方は運転することも珍しくないそうです。というのも、免許を返上した事を覚えていないから。なので、認知症だから免許を返上すればそれで万事解決、というわけにはいかないそうです。私の周りの高齢者は幸いなことに免許を返上したことも忘れて運転するようなことはないし、それどころか明らかに認知症になることもないので、その辺の苦労はわからないのですが、難しいところだと思います。

同居する方も含めて車を所有していなければ免許を返上したことも理解せずに運転する、なんて事は起こり得ないでしょう。しかし、認知症高齢者を一人で生活させるということも難しく、介護する同居人が車を必要とし、それを勝手に(無免許で)運転するのは防ぎようがありません。

スマホは生体認証が増えていますが、スマホよりもずっと高価で、人を殺す可能性もずっと高いものがスマホよりも簡単な認証で動かすことが出来るという状況は考え直すべきでしょう。

今回の事故では免許更新時の認知症テストをパスしているということです。認知症といっても人それぞれで、しっかりとしている時とそうではない時との差が激しい方もいます。タイミングがよければ認知症テストをパスする可能性もあるでしょう。難しい事ですが、もう少し踏み込む対応が必要だと思います。