次期ハイエースはプロエースになる?

フルモデルチェンジ後のハイエースはこれまでのものと全く別物になるのでは?という噂があります。
全く別物というのは、現在のトラックのようにエンジンの上に運転席と助手席が乗っかる、いわゆるキャブオーバーを止めるのでは?という予想です。

なぜキャブオーバー型をやめるのかというと、衝突安全性を考えてのこと。衝突時のドライバーの安全確保、衝突された歩行者の負傷をいかに少なくするかを考えるとボンネットが出っ張ったスタイルの方が有利です。
衝突安全性は低い一方でキャブオーバーは全長が同じであれば荷室をより長く取ることがメリット。ハイエースの場合は仕事用に使われることが多い車なので、どれだけ荷室を大きくできるかは重要で、荷室が長いからこそハイエースが選ばれています。

欧米ではハイエースは販売されず、ヨーロッパではプロエースというものが販売されています。トヨタプジョーシトロエンと共同開発のもので、共同開発は他にもアイゴというAセグメントもあります。

プロエースはキャブオーバーではなく、アルファードやノアのようにボンネット部分が少しあります。このプロエースはヨーロッパではハイエースの代わりに販売されていることから、次期ハイエースはプロエースではないか?という予想もあります。

プロエースは全長4.6mと4.95mと5.3mの3種類がありますが、標準サイズの4.95mの荷室は高さ1.39m、幅1.63m、奥行き2.51mと十分なスペースがあります(現行のハイエースの奥行きは2.8m〜3m)。乗車定員は最大9名のようなので15名乗りまであるハイエースコミューターと比べると少なくなりますが9名なら普通免許で運転できます。しかし全幅が1920mmもあるので、プロエースには右ハンドル仕様もありますが、このまま日本への導入はないかもしれません。

ハイエースバンのワイドボディは全幅1880mmあるのでプロエースでも代替出来そうですが、ノーマルは5ナンバーサイズの1695mmとなっています。全幅の狭いものを新たに作るのかタウンエースで十分とするのか、はたまたタウンエースのロングを作って5ナンバーサイズはそちらに任せるか。

次期ハイエースはプロエースそのままではないと思いますが近いものになる可能性が高いでしょう。室内スペースが足りない場合はスーパーロング、ハイラックスが復活したので用途によってはハイラックス、もちろんライトエースやダイナもあるのでキャブオーバーのハイエースが終わるのは間違いないと思います。

東京モーターショートヨタ車体が展示したのコンセプトモデルは(ハイエースではないというものの)配送向けなのに低床をアピールしていたようなので、プロペラシャフトが不要になるFFベースで後輪はモーターで動かすe-fourの可能性もあるかもしれません。ユニバーサルデザインを考えると低床にするため後輪をモーターで動かす可能性は高いんじゃないかと思います。

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