ガソリン車・ディーゼル車の販売規制は本当に実現するのか?

中国もガソリン車・ディーゼル車の規制を準備している、というニュースが話題です。
既にフランスとイギリスが2040年からガソリンだけで走る車の新車販売を規制することを決めていますが、これに近い規制を中国も行う、という報道です。

www.sankei.com

中国の自動車メーカーはエンジンが得意ではないので、世界的に電気自動車へ需要が移行すると中国は嬉しいわけです。フランスはまだ原発の発電が7~8割といわれますので、近隣各国に電気を売るチャンスでもあります。イギリスの狙いは知りません。

電気自動車への移行は各国の思惑があることは間違いないわけですが、一方でそれに歯止めをかけようというメーカーも出てきました。

www.nikkei.com

ダイムラーがエンジン開発に今後10年間で100億ユーロを投じるというのです。一方でダイムラーは電気自動車、燃料電池自動車も発表しています。エンジンもEVもFCVもやれる事は全部やる、という表明です。

自家用車はともかく、トラックやダンプ、重機もEV化が可能なのか、電力供給をどうするのか、残っているガソリン車やディーゼル車への燃料供給を維持できるのか、などなど問題は非常に多く、完全にEVへ切り替えることが可能なのかは誰にもわからないでしょう。

車はスマホのように5年も経てば時代遅れで使い物にならない、なんて事はありません。ガソリンや軽油の供給を維持しながら完全にEVへ切り替える事は難しいと思います。供給を切り捨てるか、EVへの強制的な切り替えを諦めるか、何かをバサッと切り捨てることが必要になりそうです。