新しいN-BOXにVTECはどんな意味があるのか

新型N-BOXは軽自動車では初めてVTECを使用しているそうです。VTECというのは可変バルブタイミング機構とか可変リフト機構というやつで、エンジンの回転数で(可変)バルムタイミングを変える仕組みです。今となってはよくある技術でホンダが特に得意というわけでもありませんが、VTECという名前は有名かと思います。

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さて、このVTECですが軽自動車に搭載すると、どんな意味があるのでしょうか?

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これを見る限り、いくら回転数が高くなりがちな軽自動車とはいえ、5000回転以上で走ることは少ないので、VTECの恩恵を体感することは、そうそうないと思います。

となると、意味の無いVTECをどうして採用したのかというと、ホンダ自身が軽自動車とワンボックス中心のメーカーというイメージを脱したいこと、もう一つはS660のMCでこのエンジンを搭載する、この2つが理由で開発し搭載したのでしょう。

軽とワンボックスのイメージが強くなってしまったため、そのイメージを少しでも薄くするために売れないとわかっているシビックをそのためだけに投入すると言われていますが、軽にVTECもその一環でしょう。VTECといえばホンダが軽快な車を沢山作っていた頃の、ある意味いいイメージのある技術なので、軽も沢山売っているけどダイハツやスズキとは違うんだぜ!というアピールです。

S660は現在ターボですが、ホンダらしく?NAを望む声もあるのではないかと思います。このS07B型エンジンは58psということなので、がんばって自主規制値の64psまで(ハイオク仕様にすれば頑張らなくてもそのくらいはいきそうな気はしますが)引き上げたものを搭載すれば、ホンダらしいと喜ばれるのではないかと思います。

現在、S660はターボのみですが、それがNAに置き換わるのか、NAが追加されるのか、まさかType Rで、なんてことはないと思いますが7000回転までまわせるNAのS660が出るだろうと予想します。でも、S660にも使われているS07Aから、このS07Bはかなり変更されているので、MCレベルでは載せ替えられないような気がします。

というわけで、軽にVTECは意味がわかりません。