古い車で極端に燃費が悪い場合は?

古い中古車を買ったけどカタログ燃費の半分も出ない、なんてことがあります。カタログ燃費は無理でも7割程度は出て欲しい所。古い車は色々なところが劣化しているので、それが燃費を悪くしている可能性があります。

マフラーが黒くなっていないか確認

まずはマフラーを確認します。ガソリンが正常に燃えている場合はマフラーに黒いススなどがつきません。またエンジンの音も乾いたようなものであれば燃焼は問題ないと思われます。
逆にマフラーに黒いススがついている場合はガソリンが不完全燃焼している可能性が高いので、よく調べる必要があります。燃料が不完全燃焼していれば、それだけ無駄な燃料を使っているので燃費は悪くなります。

ATFの交換

ATF(ATフルード)の交換で燃費が改善する場合があります。ただ、ATFを全く変えずに10数万キロ以上走っている場合、ATFの交換は故障のリスクが高いと言われています。その場合は交換を諦める、もしくはATFを全部交換するのではなく、少しずつ交換して様子を見ていくやり方があります。
10万キロ手前であれば、ATFの交換を相談してみては?

ハブベアリングの交換

ハブというのはタイヤを取り付けている部分で、タイヤを回りやすくするための部品がハブベアリングです。タイヤ毎にハブベアリングがあるので車には4つついています。通常は異音が出て来るまでは交換せずにそのままですが、異音などがなくても10万km程度交換される方も少なくありません。タイヤを回すための抵抗を減らす部品なので、交換すると燃費が向上する場合があります。走行距離が多くまだまだ乗る場合は交換してみてもいいと思います。

WAKO'S フューエルワンを使ってみる

燃料添加剤と呼ばれるもので、エンジン内部の汚れを取り除くものです。効果がある・効果はない、意見はわかれます。ガソリンがたっぷり入った状態で給油口から入れるのですが、添加剤が入っている状態だとエンジンの吹き上がりがよくなる気はします。燃費も多少よくなります。とはいえ、その効果がずっと続くという感じはありません。ただ、状態によってはハッキリと効果があるそうです。
これを使うとエンジンの汚れが落ちてエンジンオイルが汚くなるので、出来ればエンジンオイル交換の前に使うのがオススメです。

ワコーズ F-1 フューエルワン 洗浄系燃料添加剤 F112 300ml F112 [HTRC3]

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目一杯アクセルを踏む

今時の車は回転数を出来るだけ上げないよに、効率がいい回転数だけを使うようにATやCVTが働いています。しかし、低回転でばかり使っていると吹き上がりが悪くなると言われています。時々アクセルを強く踏むとエンジン内部のカーボンが取れ吹き上がりがよくなり、燃費が多少よくなることもあります。

多少の悪さなら目を瞑る

燃費が15km/lの場合と12km/lの場合、1リットルあたり3kmの差が出ます。年間1万m走る場合、15km/lなら1年で666リットルのガソリンが必要です。12km/lの場合は1年で833リットルのガソリンが必要になります。その差は167リットル。ガソリンが1リットル130円とすると、年間に約2.2万円の差になります。

ATFの交換は1万円もかからないと思いますが、ハブベアリングの交換は4つ全部交換すると2万円では全然足りません。そう考えると修理をして燃費をよくしても結局出費は多くなる可能性があります。燃費が悪い以外に故障でないのであれば、そのままにしておくのも悪くないと思います。