新しいアイサイトは運転支援とは言うものの自動運転

夏のレヴォーグ、WRX S4のマイナーチェンジでアイサイトが新型に更新されます。新型アイサイトはレベル2の自動運転相当ですが、スバルは自動運転ではなく、あくまで運転支援としています。
ちなみに、現在のアイサイトはVer.3.0ですが、新型は4.0ではなく”アイサイト・ツーリングアシスト”という名前になります。4.0は2020年頃投入予定で、カメラだけでなくレーダーを併用するとされています。こちらは車線変更が可能になるとのこと。

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レベル2の自動運転は準自動運転とされ、操舵、加速、制動のいずれか複数を自動制御が可能な状態を指します。日産の新型セレナのプロパイロットやテスラのオートパイロットは自動運転レベル2としています。新型アイサイトもこれらと同等の機能と思われますが、スバルは自動運転ではなく運転支援と位置づけています。自動運転とはいえど、レベル2の場合は事故が起きた場合は運転者の責任となります。

新型アイサイトの変更点

車線中央維持機能は従来タイプが時速60kmからでしたが、新型では時速0kmからに。また上限は時速100kmから120kmとなっています。時速0kmからとなっているので、停止後もそのまま追従が可能になり渋滞時の運転が楽になりそうです。
従来のクルーズコントロールはアクセルとブレーキのみでしたが、車線中央維持機能でハンドルも自動に。高速道路ではハンドルに手を添えておくだけでよいことになります。

先行する車の減速、加速に対するレスポンスの向上。レスポンスが向上することで加減速がスムーズになりそうです。先行車の加減速に対する反応が早くなったということで、衝突被害軽減ブレーキについてもこれまで以上のものになっているでしょう。

国産車では初めてとなる後退時自動ブレーキシステムの搭載。車止めのない駐車場などではありがたい機能です。この機能により車両保険が下がるかもしれませんね。

新型アイサイトはかなり進化していると思われますので、レヴォーグとS4はマイナーチェンジを待つ方が絶対にいいでしょう。新型プラットフォームに新型アイサイトの組み合わせが今のところないのは残念ですが、この組み合わせは2018年といわれるフォレスターのフルモデルチェンジで実現しそうです。

日産プロパイロットとの違いは?

スバルが運転支援としていますが、日産はプロパイロットを自動運転と謳っています。
セレナに搭載されているプロパイロットは動作範囲が時速30~100kmとなっています。時速30km以下でも先行車がいる場合は動作が可能ですが、いない場合は車線維持機能は動作しません。

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この比較を見る限りでは自動運転を謳うプロパイロットよりも実用性は高そうです。

まとめ

スバルは運転支援としていますが、高速道路では自動運転という感じで使えそうですね。

ぶつからない車を作れ アイサイト開発秘話

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