これからは警告灯が点灯していると車検に通らなくなる

灯が付いていると車検に通らなくなる、というニュースがありました。これまでの車検では警告灯が付いていても、測定項目に問題がなければ通していたということですが、これからは測定以前の問題として警告灯が付いていないことを確認するそうです。

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警告灯はしょっちゅう付くものでもないので、案外わからないことが多いかもしれません。新しい車ほど警告灯の種類が増えているので、警告灯が何を示しているのかすらわからないかもしれません。

警告灯の種類

  • ブレーキ警告灯
  • エンジン警告灯
  • 油圧警告灯
  • バッテリー警告灯
  • シートベルト警告灯
  • 高水温警告灯
  • ドア開閉警告灯
  • ABS警告灯
  • エアバッグ警告灯
  • 燃料残量警告灯
  • アイドリングストップシステム警告灯
  • 空気圧警告灯

などなど。車の説明書には警告灯について書かれているので一度目を通しておくといいかもしれません。この他にもハイブリッドシステムやブレーキシステムに関するものスマートキー持ち去り警告灯など、新技術が増える度に警告灯も増えています。新しい車ほど警告灯の種類は増えていて、多いものでは20種類以上の警告灯が付いています。古い車だと10個もないので、久しぶりに新しい車に乗り換えるとビックリすると思います。

警告灯のマークは国際規格で決まっています。メーカーや車種によらず同じものが使われていますので、違う車でも(原因はともかく)警告灯の意味は一緒です。色は赤、黄、緑の3種類でこれも決まっています。赤は危険、黄は注意、緑は問題なしで信号と同じと考えて大丈夫です。

警告灯が点灯すると、その辺りに何か問題がある、という事はわかりますが、具体的にどこが悪いのかは、詳しく調べる必要があります。例えばエンジン警告灯が点灯した際はO2センサー、エアフローセンサー、イグニッションセンサー、などのセンサー類などの故障が疑われますが、警告灯だけではどこに原因があるのかわかりません。

エンジンをかけた時に一度全部の警告灯が付きますが、これは正常な状態です。警告灯がきちんと点灯するかどうかを確認するために全部の警告灯がつきます。もし、付かないものがあれば、それは警告灯の異常です。10年以上前の車であれば電球切れというケースがありますが、最近の車は電球を使っていないので警告灯のシステムに異常がある可能性が高いので、ディーラーや修理工場で見てもらいます。ちなみに、今回の変更では、警告灯が一度全部付くかどうかも確認するそうです。

警告灯が付いても放置?

警告灯が付きっぱなしで放置しているケースも多いと思います。警告灯の原因がエアバッグ、O2センサーの場合は、走ること自体には問題ない場合は、手を付けずにそのままという事は少なくありません。車種によっては問題がなくても警告灯が付くことが持病みたいなものもあります。

放置される警告灯の原因として多いのがO2センサーでしょう。O2センサーがダメになるとエンジン警告灯が点灯します。車検には排気ガスの測定(不完全燃焼と未燃焼燃料の確認)があるので、O2センサー故障で燃焼に問題がある場合は車検に通りませんが、燃焼は問題ないけれどO2センサーが壊れていて警告灯が付いているというケースは車検に通りました。今後はダメということになると、車検時にO2センサーの交換というケースも出てくるでしょう。O2センサーは結構高いので、1つ交換で+5万円、2つで10万円近くの出費なんてこともあるかもしれません。

警告灯の原因によってはディーラーですら放置ということもありますが、これからは車検時の整備には必ず対応せざるをえません。車検費用が高くなってしまうと、ある程度簡単なものは自分で交換、という流れが出て来るかもしれませんね。車の仕組みを知るにはそっちの方がいいと思いますが、エンジンルームは狭いし色々と付いているしで、敷居は高くなるばかりです。

まとめ

車検ではエンジン、ブレーキ、エアバッグ、ABSの警告灯のみに着目するようですが、車検時の整備費用は高くなりそうです。

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