どうして高速道路の路肩で追突事故が起こるのか?
高速道路の路肩に止めた車に追突する事故が時々起こります。前を走る車や渋滞最後尾に追突ではなく、路肩に停めてあるのに追突するというのは理解しがたい事故に思えますが、実は誰もが起こしうる事故です。
高速道路を走行中に車が故障すると、路肩に止めることになります。高速道路は路肩といっても十分な広さが確保されているので、路肩に止めた車は走行車線にはみ出すことはありません。高速道路が渋滞すると路肩を走行するドライバーもいますが、普段は路肩を走る車はありません。つまり、路肩に停車した車に追突する車は路肩を走っていたわけではなく、きちんと走行車線を走っています。
走行車線を走っているにも関わらず、路肩に停止している車に突っ込んで追突事故が起きているのです。路肩で追突する原因の多くは追突したドライバーの勘違いとされます。
前の車に付いていこうと考え追突する
路肩に停車した車のハザードを車線変更のウインカーと勘違いし、路肩を走行車線だと勘違いし、前の車に付いていこうと考え、停車している車の後ろにつこうとして、引き寄せられるように追突事故が起こります。2重、3重の勘違いが路肩で追突という思いもよらない事故を引き起こします。
そんな勘違いが本当に起こるものか?と思うかもしれませんが、実際に時々起こっています。長時間高速道路を運転していると、道路状況によってはボーっとしてくることがあります。そういった注意力が落ちている状態になると、こういった勘違いが起こりやすくなります。また、夜間や視界の悪い霧の発生時などは前の車についていこう、というのは珍しくないと思いますが、ついていこうとした結果、路肩に停車した車に引き寄せられるように追突してしまいます。
対策はやっぱり休憩
普段はありえないような勘違いがおきないようにするには、よく言われることですが、長時間の運転が必要な時は途中で休憩を入れることが大切です。また、高速道路の路肩に停車する場合はハザードだけではなく100mほど車の後方に三角表示板を設置し、同乗者などはガードレールの外側に避難します(停止させた車から離れ三角表示板の方へ)。三角表示板は標準装備から外れて持っていない方もいるかもしれませんが、高速道路を走る際は携行することが義務付けられていますので、もしもの時のために車に入れておきましょう。
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まとめ
運転中に意外な勘違いや思い込みを起こすことは珍しくありません。十勝型事故(コリジョンコース現象)と呼ばれる錯視による事故もあります。運転は思っている以上に頭を使っていますので、勘違いによる事故を起こさないためにも長距離や夜間の運転は休憩をしっかりとることが必要になります。