トヨタのアルミテープはオカルトなのか疑似科学なのか、本当の科学なのか

response.jp


www.itmedia.co.jp


https://patentscope2.wipo.int/search/ja/detail.jsf?docId=WO2015064195&redirectedID=true
これがその特許になります。

私の理解だとこんな感じです。

樹脂部品、ガラスなどの導電性の悪い部分に貼ることで、帯電していた静電気がより導電性のよいアルミに流れる。静電気がアルミテープに集まることで、樹脂パーツの空気抵抗が変化する。帯電している静電気がアルミテープから放電するため、アルミテープを貼る位置(放電させるパーツ)によって効果に変化がある。放電しやすくするために、エッジを設ける必要がありアルミテープに切れ目を入れる。

帯電しやすいけれど放電しにくい部分、樹脂製のバンパーやサイドガードなどに貼ると効果が大きいと考えられます。恐らく樹脂パーツ以外、金属部分に貼っても効果がないでしょう。タイヤに貼っても効果があるようです。なぜ絶縁体のタイヤに?と思いますが、ゴムに混ぜられたカーボンブラックなどにより静電気の発生や帯電するようです。そもそも静電気の発生源の一番はタイヤと路面の摩擦によるものとトヨタは考えているようです。

ガラスに貼っても効果があるとのことですが、前側に貼ると車検に通らないような気がします(後側は大丈夫です)。もろもろ考えると貼るならフロントバンパーがいいでしょう。実際、既にアルミテープが貼られているという車種もフロントバンパー裏についているようです。

kunisawa.net


これがオカルトか疑似科学なのかの境目は、走行後に帯電することはトヨタのスライドに出ているので、実際の走行中にアルミテープで完全に放電することは出来ないもののどのくらい除電できるのか、その程度の帯電で空気の流れに影響があるのか、あたりでしょうか。

静電気がどこから発生するのか?という点で疑問を持っている方も見られますが、走行前後で帯電が確認できるので、走行中に発生することは間違いないと思われます。ただ、この辺りはトヨタも実際の状態を計測出来ていないことを認めています。世界のトヨタが効果を認めているのですから、仮に説明に間違いはあっても効果について間違いはないと思っています。

これが科学的なものだとしても、体感できるのかどうかという問題もあります。ちなみにサーキット走行くらいになるとあまり効果はないようです。街乗りでは遅すぎると考えられますので、高速でテストのがいいかもしれません。