高年式だけど走行距離が短い車はシビアコンディションで使われたかも

シビアコンディションとは

  • 走行距離が多い(年間2万キロ以上)
  • 悪路での走行が多い
  • 山間部、登りや下りが多い
  • 1回の走行距離が短い
  • 速度が遅い(時速30キロ程度)

などがシビアコンディションとされています。
走行距離が多いものや悪路が車にとってしんどいシビアコンディション、というのはわかりやすいと思いますが、1回の走行距離が短い、速度が遅い、というのはむしろ車にとってありがたいように感じるかもしれませんが、シビアコンディションなんです。

走行距離が短いことの悪影響

一度の走行距離が短い、というのは車にとってどんな悪影響があるのでしょうか?どうしてシビアコンディションに分類されるのでしょうか?
一番の理由はエンジンが温まらないことです。エンジンが温まらないとエンジンオイルとガソリンが混ざったり、ガソリンが燃焼した際に生成する水がエンジンオイルに混ざってきます。

本来エンジンは非常に熱くなるので、エンジンが温まるとエンジンオイルと混ざった水分は蒸発するのですが、走行距離が短く エンジンが十分に温まる前にエンジンを止めると混ざった水分は蒸発せずに、むしろ少しずつ溜まっていき、エンジンオイルと混ざってしまいます。
水が混ざったエンジンオイルは本来の働きが出来ないため、エンジンに悪影響をあたるのでシビアコンディションとされます。
アイドリングストップもエンジンが温まるまでは作動しませんが、これを避けるためです。

中古車でたまにある高年式で走行距離が短い車

記事タイトルに戻ると、中古車で時々でてくる高年式だけどやけに走行距離が短い車があります。1年あたり3000キロ前後の走行距離のやつです。

趣味の車で、週末など月に数回だけ乗られた車のパターンと、近所の買い物や駅までの送り迎えだけに乗られた車、だいたいがこのパターンです。
趣味で乗られた車はそういった車種に限定されますが、後者の場合は軽からコンパクトカー、セダンまで色々あります。
趣味性が薄く、実用的な車で高年式、走行距離が短い、シビアコンディションで使われた車だと考えてほぼ間違いないでしょう。

高年式で低走行距離は割高かも

高年式なのに走行距離が極端に短い中古車は、走行距離が短いため人気がありますが、シビアコンディションで使われていた可能性が高い車です。シビアコンディションで使われた車ですが、走行距離が短いものは人気があるため価格が高く、シビアコンディションで使われた事を考えると正直割高だと思います。

高年式で走行距離が短い車でもオイル交換をしっかりして、整備が整っている車もあるので、全てが割高とはいえないのですが、極端に整備に感心を払われていない車もあるので当たり外れが大きいのが現状です。この辺を見極めるか、信頼できる業者との付き合いがあれば高年式で低走行距離の中古車は割安です。そうじゃない場合はハズレをひく可能性が高くなることは覚えておいてください。