レクサスにはGSの後継になりうる電動車が控えているかもしれない

レクサスがGSに代わる後輪駆動を出すとしたら普通のFRではなくモーターで駆動させる可能性があるようです。
要するに、日産のe-POWERのようにエンジンで発電してモーターで駆動するタイプのハイブリッドで、モーターで動かすのは前輪ではなく後輪を動かそうというわけです。
エンジンではなくモーターで後輪動かすメリットは主に二つ。
車内にプロペラシャフトのトンネルがなくなるため、特に後部座席のユーティリティの向上が見込めます(最近の高級車の流行りは後部座席も独立した4座ですが)。
もう一つはベクタリングコントロールの制御が有利になること。エンジンよりもモーターの方が素早く・細かくコントロールが可能になり、さらに後輪の回生ブレーキを組み合わせることで乗り心地の向上も見込めます。

気になるのは高速走行時にエンジンを使うかどうか。
モーターはエンジンと違い回転数を上げるほど燃費が落ち、特にスピードが速い高速道路などを走ると燃費が悪くなり、エンジンを使った方が効率がよくなります。
日産はモーターのみですが、ホンダはPHVのように高速走行時にエンジンを使って燃費を稼いでいます。
ポルシェのEV、タイカンは2速のトランスミッションを採用しましたが、それもありなのかもしれません。

と、ここまで書いておいてなんですが、実際には後輪駆動ではなく後輪はモーターで駆動させ、前輪はエンジンで駆動させるAWDの方が有力なようです。
レクサスにはテスラのモデルSやポルシェのタイカンに対抗出来うる電動車の開発を期待したいところですが、噂すらないのは気になります。

レクサスISビッグマイナーチェンジから見えるFR受難時代

レクサスがビッグマイナーチェンジのISを発表しました。フルモデルチェンジとマイナーチェンジの違いは何か?と思わせるような変更が行われています。

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3世代目となる現在のISは2013年に登場したもので既に7年が経過。このベースをさらに延長しようという今回のマイナーチェンジです。
全幅が30mm増して1840mmに。室内空間は変わっていないと思うのでその分タイヤが外側にせり出しているのでしょう。
30mmですが、外観写真からはフェンダーの出っ張りによるメリハリがついてサイドビューも彫りが深くなりカッコいいのでは。
エクステリアではリアの造形がかなり変更されています。一本に繋がったリアランプが目立ちますが、それ以上に面白いのがリアバンパー。黒い部分を大きく設けることでSUVのような腰高感を演出しているのでしょうか。
実物を見ないとわかりませんが、オラオラ感がありそうです。
ここまで手を入れたマイナーチェンジは珍しいと思うのですが、どうしてここまで手を入れたのでしょうか。

理由の一つは後輪駆動のセダンがあまり売れていないからでしょう。
全開のフルモデルチェンジから既に7年が経過し売れ筋であればフルモデルチェンジをする時期ですが、世界的に見てもセダンの売れ行きが悪い(中国や南米ではセダンも売れていますがレクサスの市場となる北米では日本同様にSUVです)。
セダンにそこまで開発費用を回せない。
もう一つ、次期ISはマツダが開発するFRプラットフォームを採用する可能性があるから。
トヨタにはTNGA GA-Lという後輪駆動用のプラットフォームがありますが、クラウンやLSと比べると小さいIS用に仕立て直すにしても開発費用はだいぶかかるでしょう。
そこでマツダが開発中のFRプラットフォームを持ってくることでトヨタは開発費用を浮かせ、マツダトヨタから開発費用を回収しようという妄想です。
仮にそうであれば、ISの今回のビッグマイナーチェンジで3年延命してマツダ6後継となる後輪駆動の登場はあと2年くらい先でしょうか。

次期86/BRZは新規プラットフォームではなく現行のものを改良する噂もありますし、フェアレディZもフルモデルチェンジではなくマイナーチェンジのようですし、後輪駆動受難の時代は長くなりそうです。

次期タイプRはモーターで後輪を動かす?

次のホンダシビックタイプRはハイブリッドになるという噂があるようです。
エンジンは2リッターターボの前輪駆動。ここまでは現行と変わらず。次期タイプRではハイブリッドにすることで後輪をモーターで回すものが検討されているとか。
仕組みとしてはホンダが使っている名前だと3モーターのSH-AWDというやつで、NSXとかレジェンドに使われています。

従来、ホンダのハイブリッドは3種類ありました。SPORT HYBRID SH-AWDとi-DCDとi-MMDです。
今回の新しいフィットからi-MMDは名前をe:HEVと改名しました。
フラッグシップに採用していたSH-AWDはこれ以上開発を進めないというニュースがあり、ホンダのハイブリッドはe:HEVのみになりそうです。
しかしながら、開発をやめちゃうSPORT HYBRID SH-AWDは3モーターの話で、次のタイプRに使われるかもしれないというのは2モーターのようです。
また、(モーターとエンジンで駆動輪を分担したタイプの)SH-AWDはこれからも継承させる方針らしいので、タイプRに採用されても不思議ではありません。
つまり、e:HEVを採用したSH-AWDが登場する可能性は十分にあると言えます。

ただ、それがシビックタイプRに採用されるかは怪しい、少なくとも決まっていないようです。
だとすると、それはリトルNSXに採用される可能性が。
以前から噂のあるリトルNSXだとかS2000後継だと言われるスポーツカーにe:HEV採用の新しいSH-AWDが使われる可能性があるのでは?
現実的には次のアコードかなぁという気がしますが、CR-Zで挫折した?ハイブリッド専用スポーツカーが再び生まれるかもしれません。