日産はどうなるのか

ルノーとの関係を見直すというニュースがあります。
www.sankei.com

ルノーとしては日産が言うことを聞いてくれないことに苛立ち、日産としては逆転してしまった力関係を適切なものにしたい、と考えているでしょう。
ルノーが日産への介入を諦めて、フランスの工場稼働率を維持できればそれで収めるというのであれば、日産も満足かなと思いますが、出資比率の関係で日産の思うようにはいかない気がします。
ルノーが出資比率を下げるというのも考えにくい。
そこに来て西川社長のスキャンダルと退任。
ところで西川社長は国内市場重視を挙げていました。たまたまベストカー
は日産特集で国内市場にいくつかの車種を新投入するだろうと書いてあります(西川社長問題には間に合いませんが、それでも結構悲観的なことも書かれていて面白かったです)。

ベストカー 2019年 10/10 号 [雑誌]

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キックスとキューブ後継

一つはブラジルや北米で販売されているキックスです。キックスは北米ではジュークの後継なのでジュークと競合するキックスを導入するのかなぁと疑問がありますが、ジュークより普通のデザインで少し廉価になると思うので、ジュークとキックスの二本立ては上手くいくのかもしれません。
もう一つはキューブ後継が存在するというもの。
本当に出るとしたら、カングーのフルモデルチェンジにあわせて日産バージョンを作るのかもしれません。
それか東南アジアなどの市場を考えてソリオやルーミー(タンク)など、従来のキューブよりも下のクラスのものにするか。
フリードやシエンタなどのハイトールはいずれ日本国外でも売れるようになると思うので、キューブ後継を作るのは将来的にプラスになると思います。

FCAとの提携

フィアット・クライスラー・オートモービルズとの提携が再び出てきたようです。一度はルノーとの間で破談になったようですが、今度は日産もいれて模索しようということのようです。
電動化や自動運転で開発費用ばかりかかるので、どのメーカーも提携を進めています(国内ではホンダにだけお見合い相手がいないので不安視されていますが、なんだかんだ言ってもなんとかなるような気がします)。
とにかくルノー(フランス政府)はフランス工場を動かすことを大切にしているので、FCAとの提携は渋くなるような気がしますが。

まとめ

日産は売れている車種が地域によってはっきりとしているので割り切っていましたが、今になってそのツケが回ってきた感があります。
しばらくの間は厳しいのかなぁと思います。