イギリス工場閉鎖でタイプRは日本製に?

ホンダがイギリスの工場を閉鎖する方針、というニュースが。
www3.nhk.or.jp
EU域内向けの工場ですが、国内向けのシビックハッチバックとタイプRはイギリス工場のものを輸入しています。
イギリス工場閉鎖後はEU向けも日本国内への製造に切り替わるようです。
イギリスで生産される自動車全体の10%を生産していたというので、結構大きな規模になります。
日本からEU車へ輸出は現在10%の関税がかかっていてEPAEUとの経済連携協定)により発行から7年後(たぶん2025年)に自動車に対する関税が撤廃されるとのこと(日本は車に関税をかけていないのでドイツ車などが安くなるわけではありません)。
そのため、EU向けは国内生産して輸出で行けるだろう、というのが今回のホンダの考えなんだと思います(イギリスのEU離脱方針の影響もあるかもしれませんが、EPAの方が大きいと思われます)。
EU内の自動車工場だとハンガリーに構えるスズキが有名です。他の自動車メーカーもハンガリーには多くあるそうで、アウディ、ベンツは既に稼働中でBMWも工場を作っている(既に可動しているかも)そうです。
それもこれもハンガリーEU内でも賃金が安いため。そういうわけで、EPAの影響でスズキがハンガリーから撤退することはなさそうです。
アメリカがEUに対して自動車や自動車部品へ関税を引き上げる可能性はありますが、ドイツメーカーはともかくスズキはあまり影響を受けないでしょう)
スズキはエスクードなど一部の車種をハンガリーから輸入して販売していますが、その方針は変わらないものと思われます。
というわけで、タイプRも日本製になると思われるという話でしたが、現地生産より輸送コストを払っても国内の労働力が安いという裏返しのようなもので、単純に喜べる話でもないような気もしますが。