オプションでレクサスESがミラーレスに

レクサスESがオプションでミラーレスを用意することを発表しました。量産車でははじめてとのこと。

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ミラーレスは先日メルセデスが発表したトラックや、スバルがWRXと思われるコンセプトカーに採用していますが、こうも早く販売されるとは。

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BMWのi8がミラーレス化を行っています。いかにも後方視界が悪そうな車ですので実用性が高いと思われます。ドアミラーのカメラへの置き換えも従来型と比べ利便性に優るのでしょう。

カメラ部分のでっぱりが通常のミラーよりも細いものの、長さはそれほど変わりがないような気もします。カメラやレンズの大きさからこの程度は必要なのでしょう。
もっと広角レンズを使うことででっぱりを少なくできるという意見もありますが、より広角なレンズを使うと遠くのものは小さく見える遠近感の関係で間隔、距離を把握しにくくなるなど問題があるのでしょう。ただ、より広く見えるようにしたり従来のミラーと同程度にしたり、バック時に足元を見たりと見え方の調整はできるようです。多少遠近感が強くなってもミラーと比べてそれほど違和感はないのかもしれません。

インテリアデザインとしては明らかに後付けされたモニターはよろしくありません。ミラーレスが標準装備となればモニターをインパネに一体させたデザインが可能になりますが、オプションのうちは難しいかもしれません。
左右のモニターを中央に寄せられないのかと思いますが、目視が必要と考え左右に離しているのでしょうか。死角が通常のミラーよりもどのくらい少ないのか気になるところです。

スーパーカーのような後方視界の悪い車種ではルームミラーのミラーレス化は有効だと思いますが、ドアミラー(サイドミラー)のミラーレス化はどうなるでしょうか。雨の日や夜などはカメラによる映像の方が見え方はよくなるでしょう。
後方視界の悪さで有名なプリウスのルームミラーのミラーレス化は受け入れられそうですが(もしかしたら今度のプリウスのマイナーチェンジでミラーレスが用意されるかもしれません、というのもミラーレス化によりわずかに燃費が向上するので)、今回のESにはどういう判断がされるのか興味深いところです。シーケンシャルウインカーのように選ぶ人も多いかもしれません。

複数のカメラの映像を繋ぎあわせたアラウンドビューモニターのような360度の俯瞰視点のように、ゆくゆくはルームミラーとドアミラーをシームレスに繋ぎあわせた映像になると思われます。そこまでいけばインテリアデザインもエクステリアデザインもスマートなものになると思いますが、それまでは過渡期で取って付けたようなものが続くでしょうか。