寿命は5年?安いタイヤほど短くなる?

タイヤの寿命は5年と言われることがありますが、5年未満でも交換が必要な場合もありますし、状態によっては5年以上使うことも出来ます。

タイヤの寿命は溝の深さとゴムの劣化で決まります。走るほどタイヤは削れ溝が薄くなり、溝が薄くなったタイヤでは車検に通りません。溝が浅くなれば寿命です。

ゴムの劣化も寿命に影響します。保管状態や車の使用状態によっては紫外線や湿度、温度などによってもタイヤは劣化し溝が十分に深くてもバーストなどの恐れがあるため寿命と言えます。

交換が必要なタイヤ

5年未満でも5年以上使っても、交換の時期がきているタイヤは以下のようなものです。

スリップサインが出ている

タイヤ交換の目安にスリップサインがあります。溝が減ってスリップサインが出てくると車検には通りません。車検の時に交換するように言われることがありますが、大抵はスリップサインが出そうなところまで溝が減っているためです。
スリップサインは保安基準に準じて1.6mm程度の高さがあります。新品の溝は8mm前後なのでスリップサインが出ると残りは2割りから3割り程度しかない状態です。車検に通るかは別として、スリップサインが出るほど減った状態では

ひび割れがある

他にはヒビが入ってしまうことがあります。大きくひび割れたタイヤはバーストする恐れがあるので見つけ次第交換が必要です。

ひび割れの原因は走りすぎたというよりもゴムの劣化です。

横に膨らみがある

タイヤ側面に膨らみが出来た場合は交換が必要です。縁石などタイヤの側面を擦ったりぶつけた時、勢いよく縁石に乗り上げたことが原因で起こります。
ピンチカットと呼ばれるもので、タイヤ内部のカーカスコードという部分が切れています。バーストの危険性が高いのですぐに交換が必要です。

安いタイヤほど寿命は短くなるのか?

安いタイヤは寿命が短いのはほぼ確かと言えるでしょう。理由はいくつかあります。

最近の有名メーカーのタイヤは多少溝が減っても新品時に近い制動距離を維持できますが、安いタイヤは使うほど性能が落ちていきます。そういう意味で寿命は短いといえます。

アジア製のタイヤの性能もどんどん上がっていて、10年前の滑るのが当たり前みたいな印象はないと思います。ただ、劣化、耐久性という意味では国産の方が優れていると感じます。
アジア製もそれほど悪くないので(少なくとも明らかに劣るということはありません)、短期間で履き替える、乗り換える場合などは割安で賢い選択でしょう。

ただ、車重の重い車や荷物を多く積む車では片減りしやすい印象があります。これはタイヤに入っているワイヤーが少ないため歪みやすいことが原因と言われます。

また個体差で空気が抜けやすいものがあるようです。空気圧低下はバーストの原因になりますので、アジア製のタイヤを使う時はこまめに空気圧を確認して抜けやすいものか把握するのがよさそうです。