VIZIV TOURER CONCEPTはレヴォーグではなくWRXのワゴンバージョン

予告通り、ジュネーブモーターショーでviziv tourer conceptが発表されました。写真や発表内容から様々なことが見えてきます。

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最初は次期アウトバックでは?と考えていましたが、どうやらWRXのワゴンバージョンのようです。その理由は最後に書いてあるので、途中はすっ飛ばして最後だけ読んでみてください。

わかることは

  • WRXと思われるコンセプトカーと同様にサイドミラーにカメラを使用したミラーレスの形状
  • フロントライトのカバー部分が非常に少ないデザイン
  • アイサイトと思われるくぼみ?
  • ボンネットにエアインテークが設置されているのでターボ
  • 黒いフェンダーカバー

viziv performance concept似

ミラーレスを示唆するサイドミラーと特徴的なヘッドライトはviziv performance concept(次期WRXのコンセプトカー)と同様のもの。ヘッドライトは実際にこのような形状になるかわかりませんが、ポリカーボネートで出来たカバーは白くなったり黄色く変色して、いかにも劣化した印象を与えますが、小さく見えるデザインにすることで多少変色しても古臭く見えないかもしれません。
サイドミラーの代わりにカメラを使いルームミラーをディスプレイモニターにするミラーレスはBMWが実用化していますが、それ以降広がりがありません。物理的な鏡を使ったサイドミラーから置き換わる可能性はありますが、スバルが早い時期にそれを行うのか少し疑問があります。

アイサイトは3眼?

フロントガラスの上にあるくぼみは搭載予定の運転支援システムを示唆しているのでしょう(2020年頃に実用化を目指している運転支援システムを搭載としているので、その頃に発売する車種であることもわかります)。くぼみは2つありますが、現在の2眼ではなく予想されている2+1の3眼になるのでしょう。

現在のアイサイトの自社開発はやめ、次、もしくは次の次のアイサイトで3眼になると予想されています。新しい2眼式は視野角が狭いため、視野角が広いカメラを組み合わせて3つのカメラを搭載したものが2020年に向け開発中といわれます。

それにしてもカメラをフロントガラスの外側につけるのは気になります。走行中にレンズ(レンズカバー)に傷がついて上手く機能しないのでは?なんて思ってしまいます。

私は次期アウトバックをモチーフにしたコンセプトカーだと予想していますが、色々と見てみるとレヴォーグだろうという予想が圧倒的に多いようです。
ボンネットのエアインテークはエンジンがターボであることを示しているのでレヴォーグと思われます。一方で黒いフェンダーカバーからクロスオーバー、アウトバックにも見えます(ただviziv performance conceptでもフェンダーカバー状のものが装着されているのでクロスオーバー風の演出を意図しているとは必ずしもいえません)。

SUV人気に割りを食う形でステーションワゴンは世界的にも人気が落ちているジャンルなので、レヴォーグをクロスオーバー風にする、もしくはアウトバックの排気量を減らしてターボのみとする、のどちらかでしょうか。雪国ではレヴォーグの地上高は低すぎると言われることもありますし、レヴォーグがクロスオーバー路線へ舵を切ってもおかしくありません。アウトバックも排気量を落としてターボとハイブリッドを組み合わせる、というのもおかしくありません。ちなみに、この夏にも発売されるであろう次期フォレスターは2.5リッターのNAと2リッターNAにストロングハイブリッドの組み合わせと予想されターボはなくなるとされていますので、アウトバックにターボを導入は少し考えにくいかもしれません。

ただ、日本専売モデルとして始まったレヴォーグをジュネーブモーターショーでコンセプトカーとはいえ初披露するものなのかなぁ?という疑問があり、アウトバックではないかと予想します。

ちなみに、アウトバックレヴォーグも2014年から販売開始で、このコンセプトカーは2020年頃発売予定のものと思われるので、フルモデルチェンジの時期としてはどちらも当てはまります。スバルは今年フォレスターをフルモデルチェンジ、来年はレヴォーグとみられていたので、そうなると2020年ころにアウトバックに順番がまわってきます。先にモデルチェンジするであろうレヴォーグとみるか、2020年をヒントにするならアウトバックととることも出来ます。

PHVを示唆?

サイズは全長4775×全幅1930×全高1435mmで、いくらコンセプトカーとはいえ全高は低すぎでは?市販車のと乖離が大きくなるので、ある程度現実的なものを見せてもらう方が、と思います。ちなみにホイールベースはviziv performance conceptと同じ2730mm。
コンセプトカーのサイズなどは参考になりませんが、ただ乗車定員を4名としているところは気になります。viziv performance conceptですら5名乗車となっています。もしかしたらハイブリッドではなくプラグインハイブリッドを想定しているのかもしれません(プリウスPHVは定員4名です)。

まとめ

ヘッドライトだけでなくサイドビューもviziv performance conceptに似たデザインなので、viziv tourer conceptはレヴォーグでもアウトバックでもなくWRXのワゴンバージョンなのかもしれません。将来的にWRXのPHV化を明言しているので、viziv tourer conceptの定員4名はPHVを示唆しているのであれば、(さらに2つのコンセプトカーはホイールベースが同じですし)あり得なくはないと思います。といってもレヴォーグとWRXはシャーシなど色々と共用しているので現状でもWRXのワゴンバージョンがレヴォーグと言えますが、WRXと次期レヴォーグはインプレッサとXVのような関係に、顔などの共通化をより進めると予想されます。2020年の技術を搭載としているので、レヴォーグだとしてもフルモデルチェンジは早くて2020年になりそうです。

追記

www.webcartop.jp

ここはレヴォーグじゃないって書いてあるので、やっぱりレヴォーグじゃない可能性はありそうです。

jp.autoblog.com

ここはWRXにワゴン復活を示唆と書いているので、やはりWRXのワゴンの可能性が。

市販の際はワゴンじゃなくてシューティングブレークみたいな言葉を使うかもしれません。