新車の維持費用で悩んだら「料率クラス」を調べてみると面白いかも

新車購入時に気になる一つが維持費です。税金、車検代、修理費用、そして任意保険。任意保険の保険料が決まる要因の一つに「料率クラス」があります。この料率クラスを調べてみると結構面白いのです。料率クラスは新車選びの参考になるかもしれません。

任意保険の保険料金は保険会社、加入者の年齢、それに車種で決まります。
加入者が10代、20代だと保険料は非常に高くなります。それは事故のリスクが高い、保険会社にとっては保険料の支払いが多い客だから。車種によっても保険会社の支払いリスクが高い、低いがあります。
車種ごとに「料率クラス」というものが決まっています。料率クラスは1から9まであり、1は低リスクで9に近いほど高リスクとなります。料率クラスが高くなるほど任意保険の料金が高くなります。ちなみに料率クラスは全ての保険会社が同じ数字を使っています。

料率クラスはここサイトで調べることが出来ます。
型式別料率クラス検索|損害保険料率算出機構


料率クラスは

  • 対人賠償責任保険
  • 対物賠償責任保険
  • 搭乗者傷害保険
  • 車両保険

の4つがあります。

料率クラスという基準が設けられているのは車種によって保険料の支払いが多いもの、少ないものがあるから。極端に言えば対人賠償責任保険の料率クラスが高い車種は事故が多い車と考えられます。もちろん、保険料の支払いは事故件数だけでなく被害の度合いによっても変わります。人身事故の場合、ボンネットの長い車の方が被害者へのダメージは少なくなる傾向があります。ハイエースのようなキャブオーバーやワンボックスは被害者へのダメージが大きくなるため料率クラスが高くなる傾向があります。

車両保険の料率クラスの場合、事故の他にも盗難やいたずらなどもありますし、外車は修理代金が高くなりがちなので料率クラスが高くなる傾向にあります。料率クラスが高いからといって事故が起きやすい車というわけではありませんが、保険会社にとってはリスクの大きい車種と言えます。

料率クラスは車種、型式登録毎に決まっています。同じ車種でも排気量が異なると別の型式になります。型式はフルモデルチェンジの際に変更されるケースがほとんどで、マイナーチェンジでは変更されません(マイナーチェンジで排気量が変更されるケースが稀にありますが型式が変わらない場合もあります)。ちなみに任意保険では衝突被害軽減ブレーキなどの装置が備わっていると割引が受けられますが、型式が登録されてから3年以内が対象という決まりがあるため、マイナーチェンジで自動ブレーキなどが搭載されたものは割引対象にならないケースがほとんどです。例えばスバルのレヴォーグは既に対象外です。

料率クラスを見ると、事故が多いのかもしれない、修理費用が高いのかもしれない、という想定が出来るので車の維持費用が高い方なのか安い方なのかの目安にはなると思います。