セレナe-POWERを試乗で確認しておきたいポイント

セレナe-POWERが3月1日から発売されると、どうやら確からしい情報が出てきました。今のところメーカーから詳細な情報は上がっていませんが、わかっている範囲であれこれと。

試乗の際に確認したいこと

試乗の際に確認したいことはエンジンの音と振動。e-POWERはモーターで走りますが、発電のためにエンジンを使います。e-POWERではエンジンの音と振動は実際の走行状態を反映しませんので、なんでもないところで回転数が上がったりします。そこを確認しておかないと、こんなはずじゃなかった、となるかもしれません。

ノートe-POWERはリーフと同じモーターを使用していましたが、セレナe-POWERではリーフよりも強力な専用の100kWで136psのモーターを使用しています。一方で、発電用のエンジンは1200ccで、排気量はノートe-POWERと同じ。

モーターの出力が大きくなれば当然必要な電気も多くなります。そうなるとノートe-POWERよりもエンジンは発電をするためにやかましく動くような気がします。試乗される際にはエンジンの音と振動が気にならないか確認した方がいいでしょう。

ノートe-POWERでは走行状態と一致しないエンジンの音と振動に対する不満が多いと言われていて(バッテリーが減ると信号待ちでもエンジンが動き、回転数もそれなりに上がります)、セレナe-POWERではその辺を改善、調整するために手こずって発売が遅れたとか。バッテリーが減った状態でのエンジン音も要チェックです。

他に確認したいのは坂道です。モーターはエンジンと較べてトルクが大きいため坂道を登るのは得意ですが、バッテリーはどんどん減ってしまいます。そのためエンジンの回転数を上げガンガン動かして発電するので騒音と振動は大きくなります。普段使う道路に坂道が多い方は坂道での試乗も確認しておきたいところです。

また、試乗の際は出来るだけ沢山車に乗って負荷をかけた方がいいでしょう。試乗の時はディーラーの人と2人だからエンジンも静かだったけど、家族全員で乗ると負荷が大きくなりエンジンが煩い、なんて事になりかねません。

普通のセレナとの違い

通常のセレナとの違いはe-POWERだけではありません。現在明らかになっているのはセレナe-POWERは2列目がキャプテンシートになり、定員は8名から7名に。恐らくシートアレンジも通常のセレナと少し異なると考えられます。8人乗ることはそうそうないと思うので定員が7名でも十分だと思いますが、シートアレンジは通常のセレナと較べてみたほうがいいかもしれません。

通常のセレナには4WDも用意されていますが、今のところノートe-POWERにはなく恐らくセレナe-POWERにも用意されないでしょう(恐らくモーターを2つにすると十分なバッテリー容量を確保するスペースと充電が間に合わないのではないかと思われます)。

比較するならステップワゴンハイブリッド

ライバルはステップワゴンハイブリッドです。その理由はe-POWERと似た所があるから。
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ステップワゴンハイブリッドとe-POWERの似ているところはどちらもエンジンで発電するところ、違いはステップワゴンハイブリッドはエンジンでも走るところ。ステップワゴンに使われるi-MMDというハイブリッドは時速100km以下ではモーターを使い、モーターが苦手な(効率が落ちる)高速走行はエンジンを使います。e-POWERと同じようにエンジンを発電で使うだけでなく、高速走行時はエンジンを使って走行する点が大きく異なります。

ステップワゴンハイブリッドはモーターの出力が135kWで184psなので、セレナe-POWERと比べるとかなりパワフルです。カタログ燃費はセレナe-POWERはステップワゴンハイブリッドよりも良い数字になると予想されていますが、実燃費ではリッターあたり1kmも差はないでしょう。モーターの出力の差と実燃費の差、どちらを選ぶか迷うところかもしれません。

ステップワゴンハイブリッドはモーターだけでなくエンジンも大きく2000ccなので、セレナe-POWERよりも毎年の自動車税が5000円高くなります。実燃費を考えると年間の維持費は1万円近い差があるかもしれません。

他にはステップワゴンはスパーダのみハイブリッドが用意されています。セレナは通常とハイウェイスターのどちらにもe-POWERがあるとのこと。セレナe-POWERの方が車両価格は安いかもしれません(セレナe-POWERの売れ行き次第では通常のステップワゴンにもハイブリッドが用意されるかもしれません)。

値引きは発売直後から期待出来るかも

ノートe-POWERは日産としては30年ぶりに新車月間販売台数1位を獲得したことがニュースになりましたが、セレナe-POWERも狙っているでしょう。話題になればそれだけで宣伝効果が期待できます。そのため最初が肝心というわけで、いきなり値引きが期待できるでしょう。販売台数1位を獲得し上手く話題になれば4月以降の値引きは渋くなる可能性もあります。

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セレナがフルモデルチェンジした際も発売直後は値引きが大きく、2ヶ月くらい経つと渋くなったようなので、検討するなら急いだ方がいいかもしれません。

また、本命がセレナe-POWERであってもライバルのステップワゴンの見積もりをもらい日産のディーラーに持っていけば値引きが期待出来るでしょう。ステップワゴンの他にはCX-8の見積もりも効果があるかもしれません。

まとめ

ようやく、セレナe-POWERが発売されます。待っていた方も多いようなので売れそうです。