車の盗難対策まとめ

10年前、2007年と比べると車の盗難は3分の1程度まで減ってきていますが、それでも年間10,000台近くの車が盗難されています。
プリウスハイエースランクルはここ10年間盗難が多いベスト3として知られています。海外でも人気の高いハイエースランクルは車ごと、プリウス車上荒らしのような感じで内装品などパーツの盗難が多いと言われています。

サンシェードで中を見えなくする

費用対効果では一番効果があるといわれるのが、車の中が見えないようにサンシェードなどで隠すこと。中が見えないと、極端な可能性では、車の中で人が寝ている可能性もあるため手を出しにくいようです。

中の様子が全くわからないようにするため、全面サンシェードで覆う必要があるので手間はかかります。サンシェードよりもカーテンの方が簡単ですが、運転席、助手席横のカーテンは車検に通らない可能性が高いのでカーテンレール設置の際は確認してください(カーテンとカーテンレールを外せば車検は通ります。カーテンレールが付いた状態だと車検を受け付けてくれないディーラーもあるかもしれません)。

ハンドルロック

ハンドルロックは視覚的にわかりやすく防犯効果が高いと言われています。
ハンドルロックとはバイクのようにハンドルが動かない状態と、棒状のものでハンドルを物理的に固定するものがありますが、盗難対策は後者の方です。

ハンドルロックを外すのは簡単とも言われますが、盗難に多少でも時間がかかる分、ハンドルロックをしていない別の車を狙う可能性は高いと思われます。また防犯意識が高いことをアピール出来るので、狙われにくくなる効果があると思われます。
ただし、ハンドルロックは正しく装着されていない車も多いと言われますので、使う場合は商品の説明書をしっかりと確認してください。

タイヤロック

タイヤロックとは自転車に付けるチェーン状の鍵のように、タイヤにくっつける鍵です。
自転車のようにチェーンは切って盗まれることもあるようですが、車用のタイヤロックは簡単に切ることができませんのでタイヤを外して別のタイヤを取り付ける、という対応がとられるようです。その対策としてタイヤを固定するナットを特殊な形状のものに交換することも出来ます。

タイヤ交換の他にレッカーで持っていくという可能性もあるので、前後にタイヤロックを使うとさらに効果が高まりそうです。

キラメック ( KIRAMEK ) タイヤロック 【自動車用 ミニバン・RV対応】 WORCH-2000M

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イモビライザー

一時期、ハイエースよりもプリウスの方が盗難の被害が多かったことがあります。その理由はハイエースイモビライザーが搭載されたからだと言われています。
イモビライザーは電子的な鍵みたいなもので、シリンダーに差し込むタイプの鍵が合致してもイモビライザーが登録されたものでないとエンジンがかからないという仕組みです。このイモビライザーも完璧ではなく、解除する道具があります。

それでも、イモビライザーを装備したことで盗難件数が下がったというデータもありますのでイモビライザーがあった方が盗難されにくいのは確かです。

最近のスマートキーとかインテリジェントキーと呼ばれるプッシュスタートのタイプは標準でイモビライザーが付いています。盗難されやすいハイエースランクルを中古車から選ぶ時はイモビライザー付きのものを選ぶといいかと思います。

駐車場の照明

自家用車、社用車に関わらず盗難の被害はあり、社用車の盗難は会社の灯りが消えたあとに行われるのがほとんどのようです。社屋の灯りが消えれば社員もおらず人目につかずに盗みやすい、ということでしょう。逆に言えば、明るい場所に止めた車は盗まれにくい、ということになります。

月極駐車場を借りている場合は照明を設置することは難しいかもしれませんので、せめて少しでも明るい場所を借りるといいかと思います。自宅の場合は駐車スペース付近が明るくなるように照明を設置してみてはどうでしょうか。防犯だけでなく利便性も高まるので一石二鳥です。

前向き駐車

月極駐車場など青空駐車の場合、バックで止めるよりも前向き駐車の方が盗難対策になる、と言われます。これは盗んで逃げる時、前向き駐車の方が少し時間がかかるため。
正直、気休め程度にしかならないと思いますが、少しでも盗難対策を行いたいという方には、必要なものは何もありませんので、気軽に始めることが出来ます。

ココセコム

車を追跡するために、使わなくなったスマホ格安SIMMVNO)を入れて駐車する時に置いておく、という方もいるようです。車が盗難にあった時はスマホGPSで追跡が出来るからです。
この方法はセコムがココセコムという名前でサービスを行っています。ココセコムには色々な種類があり、有名な子供に持たせるものの他に車やバイクの盗難対策も用意されています。
盗難を予防することは出来ませんが、盗難後に取り戻す可能性は高くなります。ただし、車両保険の支払いなどで盗難されてそのまま車が見つからない方がいい、と考える方は少なくありませんので考え方によります。

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車両保険

最終的に頼るのは車両保険しかありません。車両保険はどの保険会社も3種類用意されていて、一番下(一番安い車両保険)では盗難に対しては対応していません。また、鍵を掛けっぱなしの状態で盗難された場合は、どの車両保険でも保障されません。車から離れる時は必ず施錠しましょう。
盗難されて車両保険を使った場合、過失がないので3等級ではなく1等級ダウンになります。