撥水コートと親水コートの使い分け方

水をはじくのが撥水コートです。撥水コートはガラコが有名です。水滴が球状になるので走行中の風でコロコロと水滴が転がっていくので視界はよいのですが、その状態を維持するのは結構大変です。

フロントガラスの他にボディに使うワックスも撥水性です。ボディにコーティングを行う事がありますが、人気があるのは撥水性です。

車のボディに酸化チタン(光触媒)を利用したチタンコーティングというのがありますが、これは親水性のコーティングです。酸化チタンの性質で水滴がベターっとなり光触媒の性質で汚れがつきにくいのですが、ワックスのように水を弾かないせいか人気がないコーティングです。

親水性のものは人気がありませんが、ドアミラーやサイドガラスは撥水性にしても走行中に風があたらないため意味がなく、ワイパーで水を切ることもできないので、親水性にします。

カーメイト 洗車用品 サイド・リアガラス用親水剤 エクスクリア 90ml C114

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浸水コートをすると水滴が球状にならずベタッと膜のようになります。薄い水の膜ができますが水滴が出来ないので雨の日のドアミラーはかなり見やすくなります。親水コーティングを行うと薄い水の膜が出来るのでワイパーを使っても水を取り切れないのでフロントウインドウには絶対に使ってはいけません。

親水コーティングはメーカーオプションで選べますが、そうでないものでも、コーティング材が市販されているので自分で塗ることが出来ます(メーカーオプションとは違いコーティングの効果は少し弱く、定期的に塗り直す必要があります)。

以前はTOTOが販売していましたが、現在は同じものが別のところから販売されています。サイドガラスやドアミラーを綺麗にして乾かした後に、塗って太陽光に当てるだけ。どういう仕組なのかわかりませんが、太陽光が当たらないと親水硬化が弱くなるので、屋根付きのガレージに停める方は時々は日の当たる場所で車を止めておく必要があります。

洗車をしなければ半年持つか持たないかくらい、洗車をしたらその都度使うという感じで親水コートが維持出来ます。

ちなみに親水性の反対は疎水性です。疎水性コーティングというのもあり、撥水コーティングの仲間と考えて間違いありませんが、本当はちょっと違う意味です。でも一緒と考えて問題ありません。

まとめ

ボディ:撥水、親水どちらもあり
フロントウインドウ:撥水のみ
サイドガラス、ドアミラー:親水のみ