自動車保険の保険料はどうして人によって違うのか?

自動車保険、任意保険の保険料は一律ではなく、人によって異なります。等級、年齢、性別、車種、年間走行距離などの組み合わせで変わります。さらに保険内容、特約の有無によって変わるので、似たような額にはなりますが、全く同じというのはなかなかありません。

事故を起こしやすそう、起こす確立が高い人には高い保険料を、事故を起こす可能性が低いドライバーには保険料を安く設定します。例えば、最近話題の自動ブレーキですが、スバルのアイサイトは単純な衝突事故が7割り程度減ることが確認されていることから、搭載した車は事故が起こりにくいので保険料を割り引く予定になっています。このように事故を起こしそうなのか、そうではないのかを検討して保険料設定に反映させのノウハウが保険会社の腕の見せ所といってもいいでしょう。

保険会社としては事故を起こす可能性が低いドライバーを沢山集めて、事故を起こしそうなドライバーは別の保険会社に行って欲しいというのが本音でしょう。ユーザーが事故を起こさない限り保険会社の支払いはないので、出来るだけ事故を起こさないドライバーを集めたいと考えているはず。では、どうやって事故を起こさないドライバーを集めているかというと、割引です。

例として、年間走行距離が一定以下だったり通勤に使わない場合は割引する、というものがあります。保険会社が持っているデータに照らし合わせて、統計的に年間走行距離が少ないと事故も少ないと予想できるのでしょう。もしかしたら、事故を起こしても損害が少ない、保険会社の支払いの少ない事故が予想されるのかもしれません。
こういった割引を積極的に用意している保険会社の方が保険料が安くなる可能性が高いといえます。しかし、逆に事故を起こしやすいと予想されるのであれば、他の保険会社よりも保険料は高くなるかもしれません。

事故を起こしやすいとされるドライバーは単純に若い人です。事故を起こすドライバーの割合では高齢者よりも20代の方が実は多いのです。高齢者のブレーキ踏み間違い事故などが起こる度に免許の返納と言われますが、事故を起こす確立は高齢者よりも20代の方が高く、若いほどその確立が高くなります。そのため若い方の任意保険は高額です。

保険料を安くするには
いわゆる過失割合というのは保険会社で共通の基準を持っていますが、保険料についてはそれぞれが独自の基準で算出しています。そのため保険料は保険会社により異なります。どのくらい違うのかは見積もりをもらう以外に知る方法がありません。最初に書いたように、年齢や車種、年間走行距離などで保険料は変わってくるので、他の人の保険料や相場というのはあまり参考になりません。広告には保険料の一例などが出ていますが、そこから大きくずれることもあります。

そのため、保険料がどのくらいになるのか?を知るにはは見積もりを出してもらう以外の方法がありません。保険料を安くするには、幾つかの保険会社から見積もりをもらい比較する他ありません。合い見積もりをとる、というのは仕事ではよくやるかと思いますが、自動車保険でも同じように見積もりを比較するのが一番確実で唯一の方法です。



保険会社毎に見積もりをもらうと考えると面倒な気もして億劫になるかもしれませんが、一括請求サービスがあります。一括請求を行うと保険の営業などがありますが、家に来たりするわけでもなく、メールか電話ですので、それが嫌でなければ非常に便利なサービスです。