車庫とばしってどんな犯罪?

車を買う際に車庫証明書が必要になります(軽は自治体により車庫証明書は必要ありません)。車庫がなければ、乗らない時は路上駐車することになるので、買う際に路駐しませんよという意味合いで車庫を確保してから車を売るシステムになっています。
車庫証明書でいうところの車庫は自宅から2km以内に設置する必要があります。車庫証明書の申請は2km以内の月極駐車場などを利用し、実際に利用する車庫はそれ以上離れているものを”車庫とばし”と呼びます。本来求められている車庫証明書の基準を満たしていませんので違法です。

運送業者などがディーゼル排ガス規制を免れるために行う場合や、一般の人なら駐車場を借りずに路駐などで済ませる場合などに”車庫とばし”が行われるようです。他には少しでも安い駐車場を借りるために2km以上離れた場所に借りるという場合にも行われます。

車庫証明書は基本的に住民票のある住所から2km以内の車庫を登録します。短期間の単身赴任などで住民票を移動させずに赴任先に車を持っていくことは考えられると思いますが、これは厳密には”車庫とばし”にあたる可能性があります。単身赴任や進学などの理由で住民票を動かさずに車庫証明書を取る方法もあるので、警察に相談してください。この場合は車のナンバーも居住地のものになります。マンションやアパートの駐車場に県外ナンバーを多数見かけることを考えると、実際にそこまでやっている方は少ないと思いますが。

”車庫とばし”は車庫法や刑法第157条の公正証書原本不実記載等の罪に該当する立派な犯罪です。決して法の抜け道などではありませんので、しっかりと車庫証明書を申請しましょう。