車上荒しに合いやすい車・車上荒し対策

車上荒しの被害が多い車種はプリウスです。ここ数年間プリウスが被害台数1位です。狙われるのは車の中にあるお金などよりも、純正ナビが多いようです。車上荒しというと、財布などが狙われるイメージがある方も多いと思うので意外かもしれませんが、ダッシュボードに組み込まれたナビが盗られてしまうのです。

そもそも、なぜプリウスが狙われるのでしょうか?

狙われやすい車

プリウスが車上荒しにあうのは、単純に販売台数が多いため部品の転売が捗る、という理由のようです。プリウス用の部品は中古パーツ屋が注文が入ってから盗むのでは?なんて言われるくらいに被害にあいやすい車種です。

販売台数以外にも、三角窓が付いていることも狙われやすい理由の一つです。
三角窓とはサイドミラー付近にあるハメ殺しになっている小さい三角形の窓です。(後部座席横にも三角窓はあり、こちらも狙われます)

三角窓は小さいため割っても音が小さいこと、三角窓から手を入れれば簡単にロックを外せることなどが狙われやすい理由です。

古い車を除けば少し前までは三角窓はありませんでしたが、最近では衝突安全性確保のためAピラーがAピラーを太くしたいのですが、死角が増えて危険なため三角窓にすることで剛性を確保しています。(Aピラーの死角はカメラによる映像を写すことが認められたので、今後三角窓は再び無くなるかもしれません)

ナビはビルトインタイプも被害に

カーナビがオプションの頃は後付タイプのカーナビが狙われていましたが、最近ではナビも標準が当たり前という車種も多いのですが、標準のビルトインタイプのナビも車上荒しの被害にあいます。

標準装備のナビにもいくつか種類があること、ナビの故障などで交換する必要があること、などの理由で中古パーツ市場では需要があるため、ナビが狙われるようです。

ナビの他には、タイヤも狙われます。
狙われるタイヤは外に保管してあるスタッドレスや、夏タイヤの他に、装着しているタイヤが外される被害もあります。

外に保管してあるタイヤは屋内に移すことで被害を防ぐことが出来ますが、装着してあるタイヤを外されるのは防ぎようがありません。

車上荒し対策は?

外から見えないように

車上荒しはナビやカーオーディオならなんでも盗る!というよりも、ナビやカーオーディオの種類を確認してから手を出す、と言われています。なので対策の基本は盗られやすいものを外から見えにくくすることです。被害に合いやすいナビやオーディオ類は何かを置いて、外から見え難くすることは車上荒し対策になります。

以前は外付けのナビにタオルなどをかけて隠す方は少なくありませんでしたが、ビルトインタイプでもナビの種類がわかりにくくなるため効果があるそうです。また、ナビだけでなくカバンや金目の物が外から見える場所に置かないことも大切です。

ただし、運転席や助手席横の窓にカーテンを付けるのはスモーク同様に違反になったので、目隠しには調度いいのですが止めましょう。厳密には三角窓に貼る透明な防犯フィルムも違反の可能性が高いので要注意です。

独立したバッテリーを使用したセキュリティ

車の防犯グッズにはアラーム音が鳴るものがありますが、使うのであれば車のバッテリーを使用しないものを選びます。というのも、車のバッテリーから電源をとっているものは、ボンネットを開けてバッテリーの配線を切ってしまえばセキュリティが動かなくなるから。

最近は独立したバッテリーを使った防犯グッズが販売されているので、それを活用するのがオススメです。また、道路だけでなく運転席側も録画するドライブレコーダーもあるので、防犯カメラと同様に効果が期待できます。

車庫に止める

露天の駐車場ではなくシャッターのついた車庫に止めるのが一番です。出来れば車庫の近くにはわかりやすく監視カメラを付けると効果的です。
露天の駐車場の場合、できれば道路に近い人の目につきやすい場所の方が被害に合いにくくなります。借りている駐車場の他に、近くに別の駐車場があれば借り換えるのも一つの手です。