マツダがこの先いきのこるには

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マツダの今後を占うであろうマツダ3、CX-30の販売がイマイチです。
理由は色々あるでしょうが私が思うのは三点

  • 後部座席
  • お値打ち感がない
  • 赤のイメージが強すぎる

です。

後部座席は次期デミオでどうなるか

後部座席の使い勝手についてはCX-3などでも既に指摘されていましたが、まるで気にしていなかったのでしょうマツダ3、CX-30で改善されることはありませんでした(むしろアクセラから悪化している気が)。
そもそもFFのくせにノーズが長すぎるような気がしますし、プロペラシャフトがないのにまるであるかのような運転席のデザインもどうかと思います。

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電気自動車のMX-30でも後部座席のことは気にする気配が感じられませんが、次期デミオマツダ2)ではなんとかしてくると思います。

値引きはしばらく期待できない

次のお値打ち感については、マツダはしばらく堪えると思われます。安くしたら売れるのはある意味当然で、そこからの脱却を目指しているわけですから、まだまだ値引きはしないと思います。

赤推し過ぎ問題

最後、ボディカラーの赤を推し過ぎ問題。私はこれが一番まずいと思います。
ボディカラーのシェアを見ると赤は1割もありません。赤が好きそうな中国ですら、あまり人気がありません。
スイスポWRXのように車種一つだけ、ロードスターだけならイメージカラーを推すのもわかるのですが、メーカー全体でマイナーな赤を推す(推した)理由がわかりません。
作っちゃったマツダ3やCX-30はあと短くても5年はどうしようもありませんが、赤推しは今すぐにでも止められるので、ボディカラーについてすぐに手をつけるべきだと考えています。

まとめ

SKYACTIV-Xが控えていますが、お値段があれなのでマツダ3やCX-30の販売が上向くわけでもないでしょう。
デミオのフルモデルチェンジが早ければ来年末前に、遅くとも2021年中に行われるでしょう。これがコケると本当に厳しくなると思いますが、既にほとんど出来上がっているでしょうし、恐らく路線は変えずに開発をしたと思うので、本当に厳しくなると予想しています。

いきなり市販車として発表されたマツダのEVのこと

マツダがMX-30という電気自動車を発表しました。

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コンセプトカーではなく市販車というのが驚きです。少し前からマツダのe-TPVという電気自動車のプロトタイプを試乗した記事が出ていましたが、外装以外は市販車と同じだったのでしょう。
試乗記事を見ると発電用のロータリーエンジンが搭載されたものだったようで、ロータリーエンジンによるレンジエクステンダーが使い物になるのか気になりますが、その辺は書いてありません。

私がマツダのMX-30で気になったのは前輪駆動、ドアの観音開き、最近とは少し違う顔、の三点。

前輪駆動

まず前輪駆動ですが、これはマツダ3などの新しいプラットフォームと共用しているからだと思いますが、FRをやると(ほぼ)宣言しているのだからEVも後輪駆動にすればよかったのに、と思います。
ほのぼのとした顔のホンダのEVは後輪駆動ですが、ホンダとマツダでどのくらい乗り味が違うのか、どう評価されるのか興味があります。

観音開き

ドアの観音開きは多くの方が気になっていると思います。
最近のマツダは後部座席をないがしろにしていますが、このMX-30もそんな感じなのかもしれません。写真を見る限り、このドアでは後部座席は使いにくそうです。
Bピラーが邪魔なのであれば、トヨタのポルテのように大きなスライドドアの方が使い勝手がよさそうですし、ルノーアヴァンタイムのようにドアを長くするのもいいかもしれません(単純にドアを大きくするだけだと駐車場で隣にぶつけちゃうのでアヴァンタイムのようにギミックが必要になり現実的ではありませんが)。
車重が重くなるので衝突安全性能を確保するためにドアを小さくして観音開きにしたのかなぁと思いますが、現在のマツダの苦戦は後部座席の使い勝手も一つの理由だと思います。
しかしMX-30を見るとマツダはその辺は気にしていないようです。
実用車とカッコいい車はクッキリハッキリ棲み分けたと方がいいと思うのですが、マツダは両立させられるのでしょうか?

最後にフロントフェイス。
マツダ3、CX-30、CX-5と同じ顔で、今後も同じかと思っていましたが、MX-30は少し違う顔になりました。
フロントグリルは大きくなるメーカーとあまり大きくしないメーカーとに二分されていますが、マツダはどちらもやるのでしょうか。
もしかしたらFRとなる次期マツダ6(アテンザ)はこんなフロントフェイスになるのかもしれません。

まとめ

というわけで、MX-30の気になることでした。
正直、マツダの苦戦はしばらく続きそうな気がして心配です。

グランエースは本当に次期ハイエースなのか?

東京モーターショーでグランエースが展示されることが発表されています。

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海外でグランビア、マジェスティという名前で発表されているものと同じと思われます。

アルファードは法人需要もありますが、グランエースはそれを受けたものなのかなと思われます。
アルファードの場合は3列目が狭いのでグランエースでは全長を5.3mまで伸ばすことで3列目もオットマンが付けられるほどの広さとなり、オットマンなしなら4列シートの設定も可能と。
恐らく1000万円を超えるものになるのかなぁと思っていましたが、600万円前後という話があるそうです。
写真のやつはオプション盛々で1000万円くらいしそうですが、600万円からなら一般向けにもそれなりに売れそうな気がします。

で、これが次期ハイエースのベースとなるのかが気になる点。
現在のハイエースはエンジンの上に運転席と助手席が載っているキャブオーバーですが、衝突安全性の観点から次期型からはこれをやめると言われています。
荷室長を現行ハイエースと同等程度確保するには全長が5mを超えるサイズになりそうです。

全長がそこまで長くなると気になるのが使い勝手。特に小回り。グランエースの最小回転半径は5.6mだそうです。
ちなみにアウトバックが5.5m、スカイラインが5.6m、アルファードは5.6m~5.8m、カムリは5.7~5.9mなので、グランエースの5.6mは案外取り回しがいいのかもしれません。
ハイエースはモデルにもよりますが最小回転半径は5.0mからあり、最も大きいスーパーロングは6.1mでグランエースの方が最小回転半径は小さくなっています。
(ただしスーパーロングは全長5380mmなのでグランエースよりも80mm全長が長い)

car watchではグランエースをフルサイズと表現していますが、フルサイズに明確なサイズの決まりはありませんが全長5.3mならフルサイズより一回り小さいかなと思いますし、それほど不便のないサイズなのかもしれません。
そう考えると次期ハイエースは全長5.3mは十分に有り得そうです。
ただ、4ナンバーではなく1ナンバーになってしまうので、高速料金は1.2倍くらい高く、割引も4ナンバーと変わってくるため、高速を多様する用途では年間で数十万円くらいの差が出てきそうです。

グランエースはハイエースとなりそうな気がしますが、全幅が1970mmもあるので、全幅は1800mm程度に抑えるのではないかと思います。
次期ハイエースは4ナンバーサイズを諦め、4ナンバーサイズにこだわる場合はタウンエース、ライトエースを勧めるのでしょう。