VIZIV ADRENALINE CONCEPTはXVのプラグインハイブリッド兄弟車

スバルがジュネーブショー でVIZIV ADRENALINE CONCEPTというコンセプトカーを発表しました。
car.watch.impress.co.jp
このところのスバルはコンセプトカーと言っても、基本的には将来販売するものとなっています。
スバルは年に一台フルモデルチェンジするペースで、今年はレガシイB4とアウトバック、ついでレヴォーグとWRXが予定されています。
その次は順番だとインプレッサになります(その前にBRZが入る可能性もあります)。
ただ、インプレッサのフルモデルチェンジは2021年では少し早く、その前にプラグインハイブリッドの追加とEVが予定されています。
EVはトヨタとの共同開発で2021年の販売を予定しているそうなので、今回発表されたコンセプトカーはEVでの発売を予定している可能性が考えられます。
ただ、EVはトヨタとの共同開発になるので、このコンセプトカーのようなXV風のスタイルではないのかなぁと考えています。
というのも、この冬のアメリカの寒波は-30度、-40度ということもあり、当然ですがEVの航続距離はだいぶ短くなったようです。
そんな事も考えるとSUVとEVの組み合わせは現状であまりよくないかなぁと思います。
なので、EVではなくプラグインハイブリッドのコンセプトカーだろうと予想します。
WRXプラグインハイブリッドを採用することを明言していますので、XVにも採用するのはおかしくありません。
プラグインハイブリッドやEVは基本的に大柄なボディの方が有利ですが、現行のXVよりも全高を高くするなど、よりSUVに寄せることでバッテリー搭載スペースを確保するのかなぁと思います。
XVのプラグインハイブリッドだけならコンセプトカーとして発表しない気もしますが、XVとは別の名前をつけて、インプレッサと合わせて三兄弟になると予想します。

2022年にシビックはフルモデルチェンジ

ホンダが2021年にイギリスでの生産を終える予定であることを正式に発表しました。
イギリス工場で生産したシビックハッチバックとタイプRは日本だけでなくアメリカへも輸出しているそうです。
さらにトルコで生産しているシビックセダンも2021年で終了するとのこと(国内向けのシビックセダンは国内で生産しています)。
2021年以降は、アメリカ向けのシビックハッチバックもセダンもアメリカ国内で生産するようです。
ということは、生産工場を変更するタイミングでシビックは2022年頃に(早ければ2021年に)フルモデルチェンジが行われる可能性が高いと考えられます。
日本では2017年に導入されたばかりなので、そんなに早く!という気がしますが、海外では2015年から販売されている事を考えると、2021年から2022年のフルモデルチェンジは妥当なスパンでしょう。
シビックはホンダには珍しくハイブリッドはなく電動化されていないので、次期モデルは間違いなくハイブリッド化されるでしょう。
また、アコード、インサイトシビックと小刻みになっているラインアップをどうするのか興味があります。
インサイトと差別化するなら小型化も十分に考えられます。
日本ではシビックという名前のイメージからは大柄すぎると言われていますし、現状のラインアップでは(セダンだけならグレイスがありますが)Cセグメントが抜けているので全長を4500mm程度に抑えるんじゃないかと期待します。
そして、タイプRがどうなるのかも気になります。
まず、タイプRもハイブリッドになるのかどうか。タイプRといえど、電動化は避けられないと思います。
ハイブリッドになるとしたら、i-MMDでしょうか。その場合、エンジンはターボやスーパーチャージャーを使うのか。
ターボやスーパーチャージャーを使うとハイブリッドにする意味がなくなるような気がしますが、最高出力が伸びないとニュル最速は難しいでしょう。環境性能とニュル最速のどちらを選択するでしょうか。
仮にi-MMDならトランスミッションがありませんから、最高速度を確保するならターボやスーチャーではなく高回転型のエンジンになるかもしれません。
つまり、ホンダサウンドがハイブリッドで蘇る可能性が!
というわけで、次期シビックはサイズが小さくなり、NA三気筒のFFミッドシップレイアウトを採用すると妄想しています。

イギリス工場閉鎖でタイプRは日本製に?

ホンダがイギリスの工場を閉鎖する方針、というニュースが。
www3.nhk.or.jp
EU域内向けの工場ですが、国内向けのシビックハッチバックとタイプRはイギリス工場のものを輸入しています。
イギリス工場閉鎖後はEU向けも日本国内への製造に切り替わるようです。
イギリスで生産される自動車全体の10%を生産していたというので、結構大きな規模になります。
日本からEU車へ輸出は現在10%の関税がかかっていてEPAEUとの経済連携協定)により発行から7年後(たぶん2025年)に自動車に対する関税が撤廃されるとのこと(日本は車に関税をかけていないのでドイツ車などが安くなるわけではありません)。
そのため、EU向けは国内生産して輸出で行けるだろう、というのが今回のホンダの考えなんだと思います(イギリスのEU離脱方針の影響もあるかもしれませんが、EPAの方が大きいと思われます)。
EU内の自動車工場だとハンガリーに構えるスズキが有名です。他の自動車メーカーもハンガリーには多くあるそうで、アウディ、ベンツは既に稼働中でBMWも工場を作っている(既に可動しているかも)そうです。
それもこれもハンガリーEU内でも賃金が安いため。そういうわけで、EPAの影響でスズキがハンガリーから撤退することはなさそうです。
アメリカがEUに対して自動車や自動車部品へ関税を引き上げる可能性はありますが、ドイツメーカーはともかくスズキはあまり影響を受けないでしょう)
スズキはエスクードなど一部の車種をハンガリーから輸入して販売していますが、その方針は変わらないものと思われます。
というわけで、タイプRも日本製になると思われるという話でしたが、現地生産より輸送コストを払っても国内の労働力が安いという裏返しのようなもので、単純に喜べる話でもないような気もしますが。