2019年4月現在、5ナンバーサイズの外車まとめ
5ナンバーサイズ(全幅1700mm未満)の外車をまとめました。
全幅1700mm未満に拘るのは日本だけなので、日本車のような全幅1700mm未満でギリギリまで大きくする車種はなく、Aセグメントの小さい車が中心となりました。
また外車もモデルチェンジを繰り返すとサイズが大きくなり、例えばプジョーは206までは5ナンバーサイズでしたが、207からは3ナンバーサイズとなっています。MINIも3代目から3ナンバーサイズのみとなりました。
フルモデルチェンジでPolpも3ナンバーサイズに変更。2003年まで販売された4代目ゴルフくらいのサイズになりました。
VW
up!(全幅1650mm)
BMW
5ナンバーサイズはなし
最小の1シリーズでも全幅1765mm、i3で全幅1775mmの3ナンバーサイズ
MINI
5ナンバーサイズはなし
最小サイズで全幅1725mmあり3ナンバーサイズ
アウディ
5ナンバーサイズはなし
A1で全幅1730mmで3ナンバーサイズ
スマート
フォーツー
フォーフォー
ルノー
トゥインゴ
シトロエン
5ナンバーサイズはなし
C3で全幅1750mmで3ナンバーサイズ
プジョー
5ナンバーサイズはなし
208で全幅1740mmで3ナンバーサイズ
アルファロメオ
5ナンバーサイズはなし
MITOで全幅1720mmで3ナンバーサイズ
どうしてセレナe-Powerは開発が遅れているのか
セレナにもe-POWERが設定されるともっぱらの噂ですが、開発は苦戦しているようです。セレナのフルモデルチェンジ後は秋にも発売なんて話がありましたが、年内はないようです。2018年のいつ頃になるのか、夏頃という話もあるようですが、まだまだなのかなと思います。
モーター、バッテリー、エンジンのバランスを最適化することに手間取っていて、バランスのいい調整が難しく、遅れ気味のようです。
さて、e-POWERはエンジンで発電してモーターで車を動かします。エンジンは搭載されますが、発電にしか関与しない、充電は必要ない、というのがポイントです。EVのようにモーターで走るけれど、長時間かかる充電は必要なく短時間で行える給油でOK。既存のガソリン車と電気自動車のいいところを併せ持った仕組みですが、メリットだけではありません。
e-POWERは高速走行で燃費が悪くなること、さらに最高速度が遅いこと、この2点が大きな問題点です。
最高速度はノートe-POWERで140km/hなので、同じモーターやバッテリーでは車両重量の重いセレナに搭載するとさらに遅くなりそうです。ただ、e-NV200(電気自動車のミニバン)の最高速が130km/h程度とされているので、セレナe-POWER(仮)でも同程度の最高速度を出すことは可能だと思われます。ただ、最高速度が130km/hというのは高速道路を走るには心もとないと感じそうです。
また、e-NV200のバッテリーは24kWhに対しノートe-POWERのバッテリーは1.5kWhと桁違いです。電気自動車ではないので24kWhのバッテリーは必要ないとしても、ノートと同程度のバッテリーでセレナを動かすことは難しいかもしれません。どの程度のバッテリーを積むのか様々な検討が行われているようです。ちなみにプリウスは1.3kWh、プリウスPHVは8.8kWhのバッテリーを使用しています。
最高速度を上げる方法としてはトランスミッションを使用する、出力を上げる、の2つが考えられます。電気自動車では基本的にトランスミッションは必要ありませんが、高速走行を可能にするためEV用トランスミッションの開発が行われていて、サンプルの出荷も始まっています。開発中のセレナe-POWERがトランスミッションを搭載する可能性は、ほんのわずかあるかもしれません。
トランスミッションよりもモーターの出力を上げる方が現実的でしょう。そうするとバッテリーも出力を高くする必要がありそうです。
開発中と思われるセレナe-Powerはモーター、バッテリーだけでなく、エンジンの大きさも頭を悩ませているようです。e-Powerではエンジンを発電機として使用しますが、回転数を一定に保つことで効率的にエンジンを使うことが出来るため燃費が向上します。排気量の大きいものほど発電量を増やせますが、一方でエンジンの音や振動が大きくなります。モーターで走るメリットとして音や騒音が少ないことが挙げられますが、e-Powerの場合はエンジンの音もモーターの音もあるので、エンジンはせめて排気量の小さいものを使いたいと考えますが、セレナの場合それが上手く行っていないようです。
こんな感じでセレナe-Powerの開発が遅れているのだと思われます。そもそも、日産は開発していると発表しているわけではありませんが。
ノートでは好評のe-Powerですが、決して万能ということはなく全ての車種に波及させるのは難しいのかもしれません。
ステップワゴンのハイブリッドはi-MMDというホンダ渾身のシステムを搭載すると言われていますので、こっちに流れてしまいそうですが。
本当にテスラ モデル3は自動車業界を塗り替えるのか
”テスラ モデル3”はこんな車
1モーターの後輪駆動(2モーターの4WDモデルの予定あり)
グレードは航続距離220マイル(約354km)と”ロングレンジ”航続距離310マイル(約499km)の2種類。
オプションは
- オートパイロットが5000ドル。
- プレミアムパッケージも5000ドル。
- 今後提供予定の自動運転は3000ドルで提供予定
ベースモデルが35000ドルなので、オプションを付けていくと600万円程度に。”ロングレンジ”は49000ドルなので、オプションを付けると800万円近くになりそうです。
さらに4WDはモデルSの場合で60万円増になるので、モデル3でも同じ位の増額が必要でしょうから、さらにかさみます。モデル3はさらに高性能モデルを出すかもしれないそうです。
サイズは
- 全長4676mm
- 全幅1885mm
- 全高1435mm
- 車両重量1730kg
となっています。
全長はDセグメントに入ると思いますが、全幅1885mmはちょっと大きいので(日本では大きすぎると言われ北米で売れているカムリやアコードが1840mmくらい)、日本でも予約が沢山入っているみたいですが、ここまで広いと乗る人、場所を選びそうです(立体駐車場も車幅で使えないところが出てきます、車両総重量2000kgまでの立体駐車場もギリギリ使えません)。
こうやって見てみるとモデル3といえどもテスラはテスラという感じがあります。モデル3でEVを支配するなんて見方もありますが、まだまだ高価だと感じます。
対して日本のEVは
日本車では純粋なEVではありませんが三菱のアウトランダーPHEVが十分に手に届くので、このあたりと競合するのでしょうか。アウトランダーも少しラグジュアリー感を出したものを対抗として出したらどうかと思いますが、出ないでしょうか。
ちなみに三菱のEVやPHVはバッテリーの劣化はリーフと較べてかなり少ないとか。新型リーフは三菱の技術を取り入れてバッテリー問題が解決するといいのですが。新型リーフは航続距離が400kmなんて話もありましたが、現実的な350kmくらいのようです。それでも現行のリーフは280kmなので実用性も高くなりそうです。
航続距離が350kmで350万円くらいならテスラ モデル3と十分以上に勝負出来るでしょう。そもそもモデル3とリーフでは客層が違うので競合しないのかもしれません。ただ、新型リーフの上級グレードは450万円くらい、という話があります。賛否はあると思いますが、テスラを意識して塗装や内装でラグジュアリー感を出すのもありでしょう。というか、日本車は塗装と内装を気にして欲しい。特にアウトランダーPHEVはもうちょっと演出を頑張れば化けると思うのですが。
その点、テスラはイーロン・マスクのキャラクターと併せて演出が上手くいっています。ドイツメーカーは随分やられてしまう可能性もあるのでは?日本メーカーはテスラよりもずっと安い中国のEVメーカーの方が脅威になるかもしれません。