アイサイトはこの夏と2020年に大きな変化があるのかもしれない?

スバルが夏にマイナーチェンジ予定のWRX S4よレヴォーグでアイサイトの新しいバージョンを搭載することを予告しました。6月下旬に動画を公開予定ということで、大きな変更があるのかもしれません。

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一方で2020年に搭載予定のアイサイトを日立オートモティブ製では
なく、スウェーデンのオートリブに変更することも検討している、というニュースがありました。
アイサイトは当初から日立オートモティブと共同開発を行ってきたので、もし変更するとしたら大きなニュースですし、これまでのアイサイト以上の機能を発現できるのかどうかも気になるところです。

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他のメーカーの衝突軽減装置は1種類ではなく、車種によって複数のものを使い分けています。しかしスバルは、バージョン違いは混在するもの
の、全て同じ仕組みのアイサイト一種類です。

もしスバルがアイサイトを日立オートモティブ製から変更するとしたらどんな理由が考えられるでしょうか?

一つは部品調達を1社に限ることを避けるためかもしれません。現在、スバルはアイサイトのバージョン違いはありますが、基本的に車種によらず同じものを使用しています。スバルといえばアイサイトというくら知名度の高い安全装置です。
好調スバルを支えている重要な部品を日立オートモティブ一社に頼るのは怖いので、リスクヘッジの意味も込めて別メーカー製のものを採用する可能性はあるかと思われます。

他の理由として、現行よりもグレードの高い車種を2020年頃に用意している可能性です。車両価格の高い車にはアイサイトよりも高価な衝突軽減装置を搭載することも可能でしょう。将来の自動運転を見据えた場合、アイサイトは当たり前、それ以上のものを開発する必要があります。アイサイトも登場直後は80万円という非常に高価なものでしたが、高価な衝突軽減装置としてアイサイトとは別系統に手を出したいと考えているのかもしれません。ただ、スバルにそういった高級車種の噂は現状でありません。

さらに、現状のアイサイトはカメラを2つ使った装置ですが、現在では他の装置と較べて優位性があるというほどではなくなってきました。カメラだけではなくミリ波レーダーの併用も考えないといけないのかもしれません。ただ、カメラはセンサーの発展とアルゴリズムの改善が進んでいて、新型セレナのように単眼カメラでもミリ波レーダーを使わなくても十分に機能するとされています。

モービルアイは有名ですが、オートリブ製の衝突軽減装置の優位点がわからないので、このニュースはどのくらい信憑性があるのか。

なぜAMGは1.6リッターのスーパーカーを作るのか

メルセデスAMGがF1と同じエンジンを採用したハイパーカーの詳細を発表しました。

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現在、F1は1.6リッターのV6が採用されていますが、2リッターに満たないエンジンを、間違いなく1000万円以上、たぶん2500万円くらいの車に採用するというのは思い切ったことです(桁が違って2億円以上の予定だそうです)(かつてバブルの頃日本でも1.6リッターV6エンジンはありましたが、それ以降の6気筒では最小の排気量かもしれません)。

また、ベンツのラグジュアリークーペはロングノーズのイメージが強いのですが、リアエンジンなのでノーズは短いスーパーカーっぽくなりそうです。

エンジンにモーター3つの組み合わせはホンダのNSX、レジェンドを思い浮かびます。ただ、システム全体で1000hp以上ということなので、別格です。ホンダもF1エンジンでNSX TypeRをやって欲しいところです。ちなみにF1のエンジンは500~600hp程度といわれています。モーターで500hp近くを出すのは不可能ではないものの、ちょっと難しいような気がするので、レギュレーションによる制限がないのでエンジンだけで800hpくらいになるんじゃないかなぁと予想します(エンジンのみだと燃費は2km/lないでしょう、ハイブリッドで10km/lくらい、PHVなら20km/lくらいになるかもしれません)。

さて、AMGがなぜこんな車を作るのかという疑問があります。一つはF1の開発費用を多少でもペイしたいと考えているのかもしれません。

DTMsuperGTのように出来るだけ市販車を活かす、市販車に還元できるレギュレーションと違い、フォーミュラカーは市販車とはかけ離れています。オープンホイールではありませんが、フォーミュラEは市販車に活かすことができそうです。これらに対しF1は市販車、本業に活かすことが難しいのが現状です(1.6リッターの4気筒という案もありましたが6気筒になってしまい、市販車への応用が難しくなったかなぁという気がします)。

そのためAMGが1.6リッターという超高級車のこれまでの概念には見合わないエンジンを採用することにしたのではないかと思われます。

また、欧米メーカーがこぞってPHVを作り始めているように、いわゆるエコカーをそれなりの割合で作らないといけない事情があります。2020年からEUで始まる二酸化炭素排出量規制があります。

ドイツがロビー活動をしてメーカー単位ではなくグループ企業全体となったのでポルシェなんかは気にしていない感じがありますが、小型車が少ないベンツやBMWあたりは頑張らないといけません。

BMWは既にi3やi8などがありますが、ベンツにはそれがないのでEV開発を急いでいます(スマートはありますが)。当初は2020年までに発売とされていましたが、2018年にも登場との噂がでています。それだけでは十分ではないので、プラグインハイブリッドの採用、ハイブリッド化を進めているのが現状です。

そんな規制もあり、1.6リッターエンジンにモーターの組み合わせを検討したのかなと考えられます。

高級車こそ大きなエンジン、というイメージを作り変えられるのかどうかに注目です。

後付けの自動ブレーキはまだないけれど、急発進防止装置が人気です

オートバックスの急発進防止装置「ペダルの見張り番」が人気だそうです。

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時速10km/h未満の状態でアクセルを強く踏むとエンジンの回転数を抑え急加速を防止
するという装置です。踏み間違いの事故は駐車場などの発進時や低速度で起こることが多いので、全てではないものの踏み間違いによる事故をかなりの割合で防いでくれることが期待できます。

効き目は3段階にあわせて、運転者の踏み方の癖にあったものを選べるというのは使いやすそうです。車によってカックンブレーキになりやすいもの、ちょっと強めに踏まないと効き始めないものがありますが、そういった車の癖の違いにも対応出来そうです。ちなみに対応車種とそうでないものがあるので、要確認です。

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走行中の急ブレーキを踏み間違えて急アクセルというタイプの事故には対応できませんが、可能性を減らすという意味では導入の価値はあるでは?
気になるお値段は本体と取付工賃込みで43,198円とのこと。新車なら自動ブレーキのオプションは5万~10万円程度で、これらと機能を比較すると安くはありませんが、買い替えの予定がしばらくない、自動ブレーキのためだけに買い替えを考えているのであれば検討の価値は十分にありそうです。

ダイハツは先日、後付の衝突被害軽減装置の開発を表明しています。現状で自動車メーカーが後付の自動ブレーキに言及しているのは恐らくダイハツのみですが、踏み間違いによる事故は世間の感心が非常に強いので自動ブレーキや急発進防止装置の開発が行われるかもしれません。